Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20131015+dfsg-2_all
名前
mkdirat - ディレクトリファイルディスクリプタから相対的な位置にディレクトリを作成する
書式
#include <fcntl.h> /* AT_* 定数の定義 */ #include <sys/stat.h> int mkdirat(int dirfd, const char *pathname, mode_t mode); glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照): mkdirat(): glibc 2.10 以降: _XOPEN_SOURCE >= 700 || _POSIX_C_SOURCE >= 200809L glibc 2.10 より前: _ATFILE_SOURCE
説明
mkdirat() システムコールは、この man ページで説明している違いがある以外は、 mkdir(2) と 全く同じように動作する。 pathname で指定されるパス名が相対パス名である場合、 ファイルディスクリプタ dirfd で参照さ れるディレクトリからの相対パス名として解釈される (mkdir(2) では、相対パスは呼び出し元プロ セスの カレントワーキングディレクトリからの相対パスとなる)。 pathname が相対パスであり、かつ dirfd が特別な値 AT_FDCWD である場合、 pathname は (mkdir(2) と同じように) 呼び出し元プロセスの カレントワーキングディレクトリからの相対パス 名として解釈される。 pathname が絶対パスである場合、 dirfd は無視される。
返り値
成功した場合、 mkdirat() は 0 を返す。 エラーの場合、-1 が返されて、 errno にはエラーを示 す値が設定される。
エラー
mkdir(2) と同じエラーが mkdirat() でも起こる。 mkdirat() では、その他に以下のエラーが起 こる: EBADF dirfd が有効なファイルディスクリプタでない。 ENOTDIR pathname が相対パスで、かつ dirfd がディレクトリ以外のファイルを参照するファイル ディスクリプタである。
バージョン
mkdirat() は Linux カーネル 2.6.16 で追加された。 ライブラリによるサポートは glibc バー ジョン 2.4 で追加された。
準拠
POSIX.1-2008.
注意
mkdirat() が必要な理由については、 openat(2) を参照すること。
関連項目
mkdir(2), openat(2), path_resolution(7)
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.54 の一部 である。プロジェクト の説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。