Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20131015+dfsg-2_all bug

名前

       gethostname, sethostname - ホスト名の取得・設定をする

書式

       #include <unistd.h>

       int gethostname(char *name, size_t len);
       int sethostname(const char *name, size_t len);

   glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):

       gethostname():
           glibc 2.12 以降: _BSD_SOURCE || _XOPEN_SOURCE >= 500
           || /* glibc 2.12 以降: */ _POSIX_C_SOURCE >= 200112L
       sethostname():
           _BSD_SOURCE || (_XOPEN_SOURCE && _XOPEN_SOURCE < 500)

説明

       これらのシステムコールは、現在のプロセッサのホスト名を取得・変更するために 使用される。

       sethostname()  は、ホスト名を、文字配列 name で指定された値に設定する。 引き数 len には、 name のバイト数
       を指定する (そのため、 name では文字列終端の NULL バイトは必要ない)。

       gethostname()  は、NULL 終端されたホスト名を、 len バイトの長さの文字配列 name に格納して返す。 NULL 終端
       されたホスト名が格納先のバッファよりも長い場合は、 ホスト名は切り詰められ、エラーは返されない (下記の「注
       意」の節を参照)。 POSIX.1-2001 では、結果の切り詰めが発生した場合に、 返されたバッファに終端の NULL  バイ
       トが含まれているかどうかは 規定されていない。

返り値

       成功した場合は 0 が返される。エラーの場合は -1 が返され、 errno が適切に設定される。

エラー

       EFAULT name が不正なアドレスである。

       EINVAL len が負である。 sethostname()  において len が許容された最大サイズを越えている。

       ENAMETOOLONG
              (glibc  gethostname()   で)  len が実際のホスト名の長さよりも小さい (glibc バージョン 2.1 より前で
              は、この状況で EINVAL が使用される)。

       EPERM  sethostname()  において、呼び出した人が CAP_SYS_ADMIN ケーパビリティ (capability) を持っていなかっ
              た。

準拠

       SVr4, 4.4BSD (これらのインタフェースは 4.2BSD で初めて登場した)。 POSIX.1-2001 では gethostname()  につい
       ては規定しているが、 sethostname()  は規定していない。

注意

       SUSv2 では「ホスト名が 255 バイトに制限される」ことを保証している。 POSIX.1-2001  では「ホスト名  (終端の
       NULL   バイトは含まない)   が   HOST_NAME_MAX   バイトに制限される」ことを保証している。   Linux   では、
       HOST_NAME_MAX は 64 に定義されており、 Linux 1.0 以降ではこれが上限となってきた (もっと古いカーネルでは 8
       バイトの上限が適用されていた)。

   glibc での注意
       GNU C ライブラリは、 gethostname()  システムコールを利用していない。その代わり、 gethostname() をライブラ
       リ関数として実装しており、 この関数は uname(2)  を呼び出し、 uname(2)  が返した nodename フィールド (の最
       大 len バイト) を name にコピーする。 コピーを行った際に、この関数は nodename の長さが len 以上かの確認を
       行い、 len 以上の場合には -1 を返し、 errnoENAMETOOLONG を設定する。 この場合、返された name には終端
       の NULL バイトは含まれない。

       バージョン 2.2 より前の glibc では、 nodename の長さが len 以上の場合の扱いが異なる; len 以上の場合には、
       name には何もコピーせず、関数は -1 を返し、 errnoENAMETOOLONG を設定する。

関連項目

       getdomainname(2), setdomainname(2), uname(2)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.54 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告
       に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。