Provided by: po4a_0.45-1_all bug

名前

       Locale::Po4a::Common - po4a スクリプトの共通部分とユーティリティ

説明

       Locale::Po4a::Common には、po4a スクリプトの共通部分と、他のモジュールで使用する便利な関数が含まれていま
       す。

       Locale::Po4a をプログラム内で使用するには、以下のように記述し、Text::WrapI18N を無効にする必要がある可能
       性があります。

           use Locale::Po4a::Common qw(nowrapi18n);
           use Locale::Po4a::Text;

       これは以下の記述を置き換えます。

           use Locale::Po4a::Text;

       この順番は重要です。ほとんどの Locale::Po4a モジュールは、自分自身で Locale::Po4a::Common を読み込んでお
       り、このモジュールの初回読み込み時に、Text::WrapI18N を使用するように決定しているためです。

機能

   出力メッセージを表示します。
       •   show_version($)

           スクリプトのバージョンを表示し、簡単な著作権表示を行います。スクリプト名を引数として受け付けます。

       •   wrap_msg($@)

           この関数は sprintf() と同じ方法でメッセージを表示しますが、端末で見た目がよいように折り返します。

       •   wrap_mod($$@)

           この関数は  wrap_msg() と同じように動作しますが、第一引数にモジュール名を取ります。また、メッセージの
           左に空白を残しておきます。

       •   wrap_ref_mod($$$@)

           この関数は wrap_msg() と同じように動作しますが、第一引数に file:line の参照を取ります。第二引数にはモ
           ジュール名を取り、メッセージに左に空白を残しておきます。

   他のモジュールのラッパー
       •   Locale::Gettext

           Locale::Gettext モジュールが読み込めない場合、このモジュールは以下の関数のダミー (空)  の実装を提供し
           ます。この場合、po4a でメッセージは翻訳されませんが、プログラムは動作を継続します。

           Locale::gettext が有効なら、このラッパは setlocale(LC_MESSAGES, "") を呼び出し、呼び出し元が POSIX モ
           ジュールのいずれにも依存しないようにします。

           •   bindtextdomain($$)

           •   textdomain($)

           •   gettext($)

           •   dgettext($$)

著者

        Jordi Vilalta <jvprat@gmail.com>

訳者

        倉澤 望 <nabetaro@debian.or.jp>
        Debian JP Documentation ML <debian-doc@debian.or.jp>

著作権・ライセンス

       Copyright 2005 by SPI, inc.

       本プログラムはフリーソフトウェアです。GPL  の条項に基づき再頒布と変更を行うことができます (COPYING ファイ
       ルをご覧ください)。

Po4a Tools                                         2013-10-22                          Locale::Po4a::Common(3pm)