Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20131015+dfsg-2_all bug

名前

       aio_fsync - 非同期ファイルを同期させる

書式

       #include <aio.h>

       int aio_fsync(int op, struct aiocb *aiocbp);

       -lrt でリンクする。

説明

       aio_fsync()  関数は、 aiocbp->aio_fildes で関連付けられているまだ 完了していない全ての非同期 I/O 操作を同
       期させる。 (aiocb 構造体の説明は aio(7) を参照)

       より正確に言うと、 opO_SYNC の場合、現在キューに入れられている全て の I/O 操作は、 fsync(2)  が呼ばれ
       たかのように完了されるだろう。 また opO_DSYNC の場合、この呼び出しは fdatasync(2) の非同期版となる。

       この関数はリクエストを行うだけである点に注意すること。 I/O の完了の待ち合わせは行わない。

       aiocbp  で指される構造体のフィールドのうち、この呼び出しで  aio_fildes  以外に使用されるのは aio_sigevent
       フィールド (sigevent 構造体、説明は sigevent(7) 参照)  のみである。このフィールドは、完了時の非同期通知に
       使用 したいタイプを示す。 その他のフィールドは無視される。

返り値

       成功した場合 (同期リクエストをキューに入れるのに成功した場合)、 この関数は 0 を返す。 エラーの場合、-1 が
       返され、 errno が適切に設定される。

エラー

       EAGAIN リソースが足りない。

       EBADF  aio_fildes が書き込みのためにオープンされた有効なファイルディスクリプタではない。

       EINVAL このファイルでは同期 I/O がサポートされていない。 または opO_SYNC でも O_DSYNC でもない。

       ENOSYS aio_fsync() は実装されていない。

バージョン

       The aio_fsync() 関数は glibc 2.1 以降で利用できる。

準拠

       POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.

関連項目

       aio_cancel(3), aio_error(3), aio_read(3),  aio_return(3),  aio_suspend(3),  aio_write(3),  lio_listio(3),
       aio(7), sigevent(7)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.54 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告
       に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

                                                   2012-05-08                                       AIO_FSYNC(3)