Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20131015+dfsg-2_all 

名前
fnmatch - ファイル名またはパス名へのマッチを行う
書式
#include <fnmatch.h>
int fnmatch(const char *pattern, const char *string, int flags);
説明
fnmatch() 関数は strings 引き数が pattern 引き数にマッチするかをチェックする。 pattern にはシェルのワイ
ルドカードパターンを与える。
flags 引き数により動作を変更できる。 flags は以下のフラグのビット毎の OR で指定する。
FNM_NOESCAPE
このフラグがセットされていると、バックスラッシュ (\) をエスケープ文字 ではなく通常の文字として扱
う。
FNM_PATHNAME
このフラグがセットされていると、 string 中のスラッシュ (/) を pattern にあるスラッシュそのものにだ
けマッチさせ、 アスタリスク (*) や疑問符 (?) のメタキャラクタや、 スラッシュを含むブラケット表現
([]) にはマッチさせない。
FNM_PERIOD
このフラグがセットされていると、 string の先頭ピリオド (leading period) は pattern 中のピリオドそ
のものにしかマッチしない。先頭ピリオドとは、 string の最初の文字位置にあるピリオドのことである。た
だし FNM_PATHNAME フラグが同時にセットされている場合には、スラッシュの直後に続くピリオド も先頭ピ
リオドとみなされる。
FNM_FILE_NAME
これは FNM_PATHNAME に対する GNU での同義語である.
FNM_LEADING_DIR
このフラグは GNU での拡張である。これがセットされている場合には、 パターンが string の最初の部分
(にスラッシュを付けたもの) にマッチすれば、 マッチしたものとみなされる。 このフラグは主として
glibc で内部的に使用するもので、そのためにのみ実装されている。
FNM_CASEFOLD
このフラグは GNU での拡張である。これがセットされている場合には、 パターンのマッチに大文字小文字が
区別されない。
返り値
string が pattern にマッチすれば 0 を返す。マッチしなかった場合には FNM_NOMATCH を返す。エラーの場合には
それ以外の非ゼロ値を返す。
準拠
POSIX.2. FNM_FILE_NAME, FNM_LEADING_DIR, FNM_CASEFOLD フラグは GNU の拡張である。
関連項目
sh(1), glob(3), scandir(3), wordexp(3), glob(7)
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.54 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告
に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
GNU 2000-10-15 FNMATCH(3)