Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20131015+dfsg-2_all bug

名前

       netlink - netlink マクロ

書式

       #include <asm/types.h>
       #include <linux/netlink.h>

       int NLMSG_ALIGN(size_t len);
       int NLMSG_LENGTH(size_t len);
       int NLMSG_SPACE(size_t len);
       void *NLMSG_DATA(struct nlmsghdr *nlh);
       struct nlmsghdr *NLMSG_NEXT(struct nlmsghdr *nlh, int len);
       int NLMSG_OK(struct nlmsghdr *nlh, int len);
       int NLMSG_PAYLOAD(struct nlmsghdr *nlh, int len);

説明

       <linux/netlink.h>  では、 netlink データグラムにアクセスしたり、これを作成するための 標準マクロがいくつか
       定義されている。 これらは cmsg(3)  で定義されている補助データ (auxiliary data) 用のマクロと、  その精神に
       おいて似ているものである。  netlink ソケットに対してやりとりされるバッファには、 必ずこれらのマクロだけを
       使ってアクセスすべきである。

       NLMSG_ALIGN
              netlink メッセージの長さを丸めて正しく揃える。

       NLMSG_LENGTH
              格納領域 (payload) の長さ len を引数にとり、 nlmsghdrnlmsg_len フィールドに代入できる 揃えられ
              た長さ (aligned length) を返す。

       NLMSG_SPACE
              ペイロードの長さが len の netlink メッセージのバイト数を返す。

       NLMSG_DATA
              与えた nlmsghdr に関連づけられた格納領域へのポインタを返す。

       NLMSG_NEXT
              マルチパートメッセージにおいて、次の nlmsghdr を入手する。これを呼び出すときには、 現在の nlmsghdr
              で NLMSG_DONE がセットされていないことを 確認しなければならない。この関数は終端で NULL  を返さない
              からである。 len 引数はメッセージバッファの残り長さが入った左辺値である。 このマクロはこの引数から
              メッセージヘッダの長さ分を差し引く。

       NLMSG_OK
              Netlink メッセージが途切れておらず、かつ解釈可能な形の場合であれば真を返す。

       NLMSG_PAYLOAD
              nlmsghdr に関連づけられた格納領域の長さを返す。

準拠

       これらのマクロは非標準で、Linux での拡張である。

注意

       通常はカーネルの低レベルインターフェイスよりも、 libnetlink 経由で netlink を用いるほうが良い。

関連項目

       netlink(7)

       libnetlink に関しては ⟨ftp://ftp.inr.ac.ru/ip-routing/iproute2*⟩

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.54 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告
       に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。