Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20131015+dfsg-2_all 

名前
psignal, psiginfo - シグナルメッセージを表示
書式
#include <signal.h>
void psignal(int sig, const char *s);
void psiginfo(const siginfo_t *pinfo, const char *s);
extern const char *const sys_siglist[];
glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):
psignal(): _SVID_SOURCE || _BSD_SOURCE
psiginfo(): _XOPEN_SOURCE >= 700 || _POSIX_C_SOURCE >= 200809L
sys_siglist: _BSD_SOURCE
説明
psignal() 関数は、文字列 s、コロン、スペース、 シグナル番号 sig を説明する文字列、終端の改行から 構成され
るメッセージを stderr に表示する。 文字列 s が NULL か空の場合、コロンとスペースは省略される。 sig が不正
ならば、表示される メッセージは未知のシグナルを示す。
psiginfo() 関数は psignal() と同じだが、 pinfo に書かれたシグナルの情報を表示する点が異なる。 pinfo は有
効な siginfo_t 構造体を指している必要がある。 psiginfo() は、 シグナルの説明だけでなく、 シグナルの送信元
やそのシグナルに関連するその他の情報も表示する (例えば、ハードウェアが発生したシグナルの関連メモリアドレ
ス、 SIGCHLD の子プロセス ID、 kill(2) や sigqueue(3) を使って送信されたシグナルの送信元プロセスのユーザ
ID とプロセス ID など)。
配列 sys_siglist はシグナルを説明する文字列を保持しており、 配列へのアクセスにはシグナル番号を添え字とし
て用いる事ができる。
返り値
関数 psignal() と psiginfo() は、値を返さない。
バージョン
psiginfo() 関数は glibc バージョン 2.10 で追加された。
準拠
POSIX.1-2008, 4.3BSD.
バグ
バージョン 2.12 までの glibc では psiginfo() には以下のバグがあった。
* 特定の状況で、末尾の改行が出力されない。
* リアルタイムシグナルの場合に、追加の詳細情報が表示されない。
関連項目
sigaction(2), perror(3), strsignal(3), signal(7)
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.54 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告
に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
GNU 2010-10-06 PSIGNAL(3)