Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20131015+dfsg-2_all bug

名前

       strdup, strndup, strdupa, strndupa - 文字列を複製する

書式

       #include <string.h>

       char *strdup(const char *s);

       char *strndup(const char *s, size_t n);
       char *strdupa(const char *s);
       char *strndupa(const char *s, size_t n);

   glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):

       strdup():
           _SVID_SOURCE || _BSD_SOURCE || _XOPEN_SOURCE >= 500 || _XOPEN_SOURCE && _XOPEN_SOURCE_EXTENDED
           || /* Since glibc 2.12: */ _POSIX_C_SOURCE >= 200809L
       strndup():
           glibc 2.10 以降:
               _POSIX_C_SOURCE >= 200809L || _XOPEN_SOURCE >= 700
           glibc 2.10 より前:
               _GNU_SOURCE
       strdupa(), strndupa(): _GNU_SOURCE

説明

       strdup()    関数は、文字列  sの複製である  新しい文字列へのポインタを返す。  新しい文字列のためのメモリは
       malloc(3) で得ている。 そして、 free(3)  で解放することができる。

       strndup() 関数は同様であるが、最大で n バイトを複製する。 sn よりも長い場合、n バイトだけが複製され、
       終端の NULL バイト ('\0')) が追加される。

       strdupa()  と strndupa() も同様だが、バッファの確保に alloca(3) を使用する点が異なる。 これらが使用できる
       のは GNU GCC ツール群を使う場合だけであり、 alloca(3) で説明されているのと同じ制限がある。

返り値

       成功すると、 strdup() 関数は複製された文字列へのポインタを返す。 十分なメモリが確保できなかった場合には、
       NULL を返し、 errno にエラーの原因を示す値を設定する。

エラー

       ENOMEM 複製された文字列を割り当てる十分なメモリが確保できなかった。

準拠

       strdup()   は  SVr4, 4.3BSD, POSIX.1-2001 準拠である。 strndup()  は POSIX.1-2008 準拠である。 strdupa(),
       strndupa()  は GNU 拡張である。

関連項目

       alloca(3), calloc(3), free(3), malloc(3), realloc(3), string(3), wcsdup(3)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.54 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告
       に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。