Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20131015+dfsg-2_all bug

名前

       telldir - ディレクトリストリーム中の現在位置を返す

書式

       #include <dirent.h>

       long telldir(DIR *dirp);

   glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):

       telldir(): _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE || _XOPEN_SOURCE

説明

       telldir()  関数は、ディレクトリストリーム dirp に結びつけられた 現在位置を返す。

返り値

       成功した場合、  telldir()  関数はディレクトリストリーム中の現在位置を返す。 エラーの場合、-1 が返されて、
       errno が適切に設定される。

エラー

       EBADF  ディレクトリストリームディスクリプタ dirp が無効である。

属性

   マルチスレッディング (pthreads(7) 参照)
       telldir() 関数はスレッドセーフである。

準拠

       4.3BSD, POSIX.1-2001.

注意

       バージョン 2.1.1 以前の glibc では、 telldir()9 の返り値の型は off_t であった。 POSIX.1-2001 では long と
       規定されており、glibc 2.1.2 以降では long になっている。

       初期のファイルシステムでは、 telldir() が返す値は単なるディレクトリ内のファイルオフセットであった。新しめ
       のファイルシステムでは、ディレクトリを表現するのに、フラットなテーブルではなく、ツリーやハッシュ構造が使
       用されている。このようなファイルシステムでは、  telldir() が返す値 (および readdir(3) が内部で使用する値)
       は、ディレクトリ内での値を示すのにファイルシステム実装が使っている "cookie"  となる。アプリケーションプロ
       グラムでは、必ずこの値を内容を意識せず単なる値として扱うべきであり、その内容について前提を持つべきでは「
       ない」。

関連項目

       closedir(3), opendir(3), readdir(3), rewinddir(3), scandir(3), seekdir(3)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.54 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告
       に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

                                                   2013-09-02                                         TELLDIR(3)