Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20131015+dfsg-2_all 

名前
ttyname, ttyname_r - 端末名を返す
書式
#include <unistd.h>
char *ttyname(int fd);
int ttyname_r(int fd, char *buf, size_t buflen);
説明
ttyname() 関数は、ファイルディスクリプタ fd がオープンしている端末デバイスの NULL 終端されたパス名へのポ
インタを返す。 エラーが起きたならば NULL を返す (たとえば、fd が端末を参照していないとき)。 返り値は静的
データを指しているので、次の呼び出しで上書きされる可能性がある。 ttyname_r() 関数は、このパス名を長さ
buflen のバッファ buf に格納する。
返り値
ttyname() 関数は、成功時はパス名へのポインタを返す。 エラー時は NULL を返し、 errno が適切に設定される。
ttyname_r() 関数は、成功時には 0 を返し、エラー時にはエラー番号を返す。
エラー
EBADF ファイルディスクリプタが不正。
ENOTTY ファイルディスクリプタが端末デバイスを示していない。
ERANGE (ttyname_r()) buflen がパス名を格納するには短すぎる。
属性
マルチスレッディング (pthreads(7) 参照) ttyname() 関数はスレッドセーフではない。 ttyname_r() 関数はスレッドセーフである。
準拠
4.2BSD, POSIX.1-2001.
関連項目
fstat(2), ctermid(3), isatty(3)
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.54 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告
に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
Linux 2013-06-21 TTYNAME(3)