Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20131015+dfsg-2_all
名前
swapon, swapoff - デバイスやファイルへのページング、スワッピングを有効 / 無効にする
書式
/sbin/swapon [-h -V] /sbin/swapon -a [-v] [-e] /sbin/swapon [-v] [-p priority] specialfile ... /sbin/swapon [-s] /sbin/swapoff [-h -V] /sbin/swapoff -a /sbin/swapoff specialfile ...
説明
swapon は、ページング (paging) やスワッピング (swapping) を行うデバイスを 指定するために用 いられる。 使用されるデバイスまたはファイルは、 specialfile 引き数で指定される。 -L label または -U uuid という形式で、ラベルまたは uuid でデバイスを指定することができる。 swapon の呼び出しは、通常システムをマルチユーザ用に初期化するファイル /etc/rc で行われ る。普通はここですべてのスワップデバイスを有効にし、ページング やスワッピングが複数のデバ イスやファイルにまたがってインターリーブ (interleave) 動作できるようにする。 通常は swapon -a の書式で実行されることが多い。 -a /etc/fstab 中で ``swap'' マークが付いているスワップデバイスをすべて有効にする。 た だし ``noauto'' オプションが付いているものは除く。 スワップとして既に動作しているデ バイスは、黙ってスキップされる。 -e swapon に -a オプションが指定されている場合、 -e オプションが指定されると、存在しな いデバイスを黙ってスキップする。 -h ヘルプメッセージを呼び出す。 -L label 指定された label のパーティションを使う。 (これを使用するためには /proc/partitions にアクセスする必要がある。) -p priority swapon の優先度 (priority) を指定する。 このオプションは swapon が 1.3.2 以降のカー ネル下でコンパイルされ、かつ使用される場合にのみ有効である。 priority は 0 から 32767 の間の数値である。 数値が大きいほど優先度が高い。 スワップ優先度の詳細な説明 に関しては swapon(2) を見よ。 /etc/fstab のオプションフィールドに pri=value を記述 すれば、 swapon -a の際にその値が用いられる。 -s スワップの使用状況をデバイス毎に表示する。 "cat /proc/swaps" と等しい。 Linux 2.1.25 より前では利用できない。 -U uuid 指定された uuid のパーティションを使う。 (これを使用するためには /proc/partitions にアクセスする必要がある。) -v 詳細に表示する。 -V バージョンを表示する。 swapoff は指定したデバイスやファイルのスワッピングを無効にする。 -a フラグが指定された場合 には、 (/proc/swaps または /etc/fstab 中の) すべての既知のスワップデバイスやファイルのス ワッピングを無効にする。
注意
ホールのあるファイルに swapon を用いるべきではない。 NFS 上の swap は動作しないかもしれな い。
関連項目
swapon(2), swapoff(2), fstab(5), init(8), mkswap(8), rc(8), mount(8)
ファイル
/dev/hd?? 標準のページングデバイス /dev/sd?? 標準のページングデバイス (SCSI) /etc/fstab ファイルシステムを ascii で記述した表。
履歴
swapon コマンドは 4.0BSD から導入された。