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名称
indxbib - 文献目録データベース用の逆引きインデックスの作成
書式
indxbib [ -vw ] [ -cfile ] [ -ddir ] [ -ffile ] [ -hn ] [ -istring ] [ -kn ] [ -ln ] [ -nn ] [ -ofile ]
[ -tn ] [ filename... ]
コマンドラインオプションとパラメータの間に、空白を置くことが可能です。
解説
indxbib は、 filename... で指定される文献目録データベースの逆引きインデックスを作成します。逆引きイン
デックスは refer(1) 、 lookbib(1) 、 lkbib(1) で利用されます。このインデックスのファイル名は filename.i
となります(インデックスはいったんテンポラリファイルに書き込まれ、この 名前にリネームされます)。 -f オプ
ションを使い、また -o オプションの指定もファイル名の指定もしなかった場合には、インデックスファイルは
Ind.i という名前となります。
文献目録データベースは、空行によってレコードに分けられています。 レコード内では、各フィールドは、行頭にあ
る % の文字で始まります。フィールドは、 % に続いた一文字の名前を持ちます。
-c 、 -n 、 -l 、および -t のオプションによって指定された値は、インデックスの中に格納されます。 インデッ
クスを検索する時には、ユーザが指定する検索キーは、これらのオプションに 従って、捨てられたり切りつめられて
しまいます。 しかし、インデックスを検索して見付かったレコードが、実際にユーザが指定した検索キーを 含んで
いる、ということを確かめる場合には、検索キーには そのような修正は行われません。 これは、 ユーザが指定した
検索キーのうち少なくとも1つが (-l オプション等によって捨てられることなく) インデックスに登録されており、
かつ検索キーのうちの少なくとも(-t オプションによって)切りつめられた部分を インデックスのユーザが指定でき
るならば、 これらのオプションがインデックス作成時に使われたかどうか、ユーザは気にする必要が ない、という
ことを意味します。 -i オプションによって指定された値もインデックス内に保存され、 インデックスを使った検索
に適合するレコードがキーに適合するか否かを検証する時に使用します。
オプション
-v バージョン番号を表示します。
-w ファイル全体に対してインデックスを作成します。 各々のファイルが、別々のレコードとなります。
-cfile /usr/share/dict/eign の代わりに、 file から共通語の一覧を読み込みます。
-ddir インデックスに格納する現在の作業ディレクトリのパスとして pwd(1) で表示されるパスの代わりに dir を
使います。 通常、 dir は BR pwd (1) で表示されるディレクトリを差すシンボリックリンクとします。
-ffile インデックスを作るファイルを file から読み込みます。 file が - の場合には、ファイルは標準入力から
読み込まれます。 -f オプションは1つまでしか使用できません。
-istring
フィールド名が string に含まれているフィールドの内容についてのインデックスは作成しません。 string
の初期値は XYZ です。
-hn ハッシュテーブルのサイズとして n 以上の素数を用います。 n を大きくすると検索は速くなりますが、イン
デックスは大きくなり、また indxbib はより多くのメモリを消費するようになります。 n の初期値は997で
す。
-kn 入力レコードに対する検索キーの数を、最大で n 個にします。 n の初期値は100です。
-ln n 文字未満の検索キーを捨てます。 n の初期値は3です。
-nn n 個の共通語を、ありふれたものから順に捨てます。 n の初期値は100です。
-obasename
インデックスの名前を basename.i とします。
-tn 検索キーを n 文字で切り捨てます。 n の初期値は6です。
関連ファイル
filename.i インデックスです。
Ind.i デフォルトのインデックス名です。
/usr/share/dict/eign
共通語の一覧です。
indxbibXXXXXX テンポラリファイルです。
関連項目
refer(1), lkbib(1), lookbib(1)
Groff Version 1.17.2 6 August 2001 INDXBIB(1)