Provided by: lxc1_2.0.11-0ubuntu1~16.04.3_amd64 bug

NAME

       lxc-unshare - タスクの新しい名前空間の組の中ので実行

SYNOPSIS

       lxc-unshare {-s namespaces} [-u user] [-H hostname] [-i ifname] [-d] [-M] {command}

説明

       lxc-unshare  はクローンされた名前空間の組の中でタスクを実行するのに使います。 このコマンド
       は主にテスト目的で使います。  このような名前であるにもかかわらず、このコマンドは常に、新し
       い名前空間で新しいタスクを作成するために  unshare  ではなく  clone を使います。 テスト中の
       カーネルの退行は別として、これで違いは生じないはずです。

オプション

       -s namespaces
              アタッチする名前空間を、パイプでつなげたリストで指定します。 例えば NETWORK|IPC  の
              ようにです。  指定できる値は MOUNTPIDUTSNAMEIPCUSERNETWORK です。 これに
              より、プロセスのコンテキストを変更することができます。 例えば、コンテナのネットワー
              ク名前空間だけを変更し、他の名前空間をホストのものと同じものに保ったままにするとい
              うようなことです。 (パイプ記号を MOUNT\|PID のようにエスケー  プするか、"MOUNT|PID"
              のように引用符号を付ける必要が>あります。)

       -u user
              新しいタスクを実行するユーザを指定します。

       -H hostname
              新しいコンテナ内でのホスト名を設定します。UTSNAME  名前空間を指定している時のみ有効
              です。

       -i interfacename
              指定したインターフェースをコンテナ内に移動させます。ネットワーク (NETWORK) 名前空間
              を指定している時のみ有効です。複数のインターフェースをコンテナに移動させるために複
              数回指定することも可能です。

       -d     デーモンにします (コマンドはコンテナの終了を待ちません)。

       -M     コンテナ内でデフォルトのファイルシステム (/proc, /dev/shm, /dev/mqueue)  をマウント
              します。マウント (MOUNT) 名前空間を指定している時のみ有効です。

       自身の UTS(hostname)名前空間でシェルを起動するには以下のように実行します。

                 lxc-unshare -s UTSNAME /bin/bash

       もし、そのシェル上でホスト名を変更しても、その変更はホストには反映されません。

       新しいネットワーク、pid、マウント名前空間でシェルを起動するには以下のように実行します。

                 lxc-unshare -s "NETWORK|PID|MOUNT" /bin/bash

       その結果起動するシェルは  pid が 1 となり、ネットワークインターフェースがないでしょう。 そ
       のシェル上で /proc を再マウントした後

                 mount -t proc proc /proc

       ps の出力は、その名前空間内には他のプロセスが存在しない事を表示するでしょう。

       新しいネットワーク、PID、マウント、ホスト名 (UTS) 名前空間でシェルを起動するには、

                 lxc-unshare -s "NETWORK|PID|MOUNT|UTSNAME" -M -H slave -i veth1 /bin/bash

       起動したシェルは PID 1 を持ち、2 つのネットワークインターフェース (lo と  veth1)  を持ちま
       す。  ホスト名は "slave" となり、/proc は再マウントされます。ps コマンドは、名前空間内には
       他のプロセスがない状態を表示するでしょう。

SEE ALSO

       lxc(7),  lxc-create(1),  lxc-copy(1),  lxc-destroy(1),  lxc-start(1),  lxc-stop(1),   lxc-
       execute(1),  lxc-console(1),  lxc-monitor(1),  lxc-wait(1), lxc-cgroup(1), lxc-ls(1), lxc-
       info(1), lxc-freeze(1), lxc-unfreeze(1), lxc-attach(1), lxc.conf(5)

作者

       Daniel Lezcano <daniel.lezcano@free.fr>

                                            2019-04-09                             lxc-unshare(1)