Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20140515+dfsg-2_all bug

名前

       numfmt - 数字から人が読みやすい文字列への変換と、その逆変換

書式

       numfmt [OPTION]... [NUMBER]...

説明

       NUMBER (複数可) を変換する。何も指定されなかった場合は標準入力から 読み込んだ数字を変換する。

       長いオプションに必須の引数は短いオプションにも必須です。

       --debug
              無効な入力についての警告を表示する

       -d, --delimiter=X
              フィールド区切りとしてホワイトスペースではなく X を使用する

       --field=N
              入力フィールド N の数字を変換する (デフォルトは 1)

       --format=FORMAT
              printf 形式の浮動小数点フォーマットとして FORMAT を使う。 詳細は下記の FORMAT の説明を参照

       --from=UNIT
              入力された数字を UNIT に自動スケーリングする。 デフォルトは 'none' である。下記の UNIT の項を参照

       --from-unit=N
              入力単位のサイズの指定 (デフォルトは 1)

       --grouping
              ロケールで定義された桁のグルーピングを使う  (例: 1,000,000)。 (したがって C/POSIX ロケールではこの
              オプションは効果がない)

       --header[=N]
              最初の N 行のヘッダーを (変換せずに) 出力する。 N が指定されなかった場合 N は 1 になる

       --invalid=MODE
              無効な数字入力時の失敗モード; MODE に指定できるのは abort (デフォルト), fail, warn, ignore

       --padding=N
              パディングをして出力を N 文字幅にする。 正の N は右寄せ、負の N は左寄せ。 出力の幅が N より大きい
              場合パディングは無視される。 デフォルトの動作では、ホワイトスペースがあった場合に 自動的にパディン
              グが行われる

       --round=METHOD
              スケーリング時の丸め方法として METHOD を使用する METHOD に指定できるのは up, down,  from-zero  (デ
              フォルト), towards-zero, nearest

       --suffix=SUFFIX
              出力する数字に SUFFIX を追加する。 また、入力する数字で接尾辞 SUFFIX を受け付ける

       --to=UNIT
              出力する数字を UNIT に自動スケーリングする。 下記の UNIT の項を参照

       --to-unit=N
              出力単位のサイズの指定 (デフォルトは 1)

       --help この使い方を表示して終了する

       --version
              バージョン情報を表示して終了する

   UNIT オプション:
       none   自動スケーリングを行わない。接尾辞があるとエラーが発生する。

       auto   1〜2文字の接尾辞を付けることができる

              1K = 1000, 1Ki = 1024, 1M = 1000000, 1Mi = 1048576,

       si     1文字の接尾辞を付けることができる

              1K = 1000, 1M = 1000000, ...

       iec    1文字の接尾辞を付けることができる

              1K = 1024, 1M = 1048576, ...

       iec-i  2文字の接尾辞を付けることができる

              1Ki = 1024, 1Mi = 1048576, ...

       FORMAT  は浮動小数点引数  '%f'  を出力できるものでなければいけません。 クォートを付けると (%'f) (現在のロ
       ケールでサポートされていれば) --grouping が有効になります。幅を示す数字を指定すると (%10f) パディングが付
       与されます。 負の幅を指定すると (%-10f) 出力が左寄せされます。

       入力されたすべての数字が正常に変換された場合、終了ステータスは 0 です。  デフォルトでは、numfmt  は変換エ
       ラーが最初に起こった時点で終了ステータス  2 で 終了します。 --invalid='fail' が指定された場合、変換エラー
       それぞれについて 警告が表示され、終了ステータスは 2 になります。 --invalid='warn' の場合、 変換エラーそれ
       ぞれについてメッセージが表示されますが、終了ステータスは 0 になります。 --invalid='ignore' の場合、変換エ
       ラーは表示されず、終了 ステータスは 0 になります。

              $ numfmt --to=si 1000

              -> "1.0K"

              $ numfmt --to=iec 2048

              -> "2.0K"

              $ numfmt --to=iec-i 4096

              -> "4.0Ki"

              $ echo 1K | numfmt --from=si

              -> "1000"

              $ echo 1K | numfmt --from=iec

              -> "1024"

              $ df | numfmt --header --field 2 --to=si
              $ ls -l | numfmt --header --field 5 --to=iec
              $ ls -lh | numfmt --header --field 5 --from=iec --padding=10
              $ ls -lh | numfmt --header --field 5 --from=iec --format %10f

       GNU coreutils のオンラインヘルプ:  <http://www.gnu.org/software/coreutils/>  numfmt  の翻訳に関するバグは
       <http://translationproject.org/team/ja.html>    に連絡してください。    完全な文書を参照する場合は   info
       coreutils 'numfmt invocation' を実行してください。

作者

       作者 Assaf Gordon。

著作権

       Copyright © 2013 Free  Software  Foundation,  Inc.   ライセンス  GPLv3+:  GNU  GPL  version  3  or  later
       <http://gnu.org/licenses/gpl.html>.
       This  is  free software: you are free to change and redistribute it.  There is NO WARRANTY, to the extent
       permitted by law.

関連項目

       numfmt の完全なマニュアルは Texinfo マニュアルとして整備されている。もし、 info および numfmt  のプログラ
       ムが正しくインストールされているならば、コマンド

              info numfmt

       を使用すると完全なマニュアルを読むことができるはずだ。

GNU coreutils                                       2014年5月                                          NUMFMT(1)