Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20140515+dfsg-2_all bug

名前

       pr - テキストファイルを印刷用に変換する

書式

       pr [オプション]... [ファイル]...

説明

       印字のために、ページ付けや段組を行ないます。

       長いオプションに必須の引数は短いオプションにも必須です。

       +FIRST_PAGE[:LAST_PAGE], --pages=FIRST_PAGE[:LAST_PAGE]
              FIRST_PAGE から印字を開始し LAST_PAGE までを印字する LAST_PAGE を省略した場合, 最後
              まで印字する

       -COLUMN, --columns=COLUMN
              -a を使用しない限り、 COLUMN 段の段組を生成し、段の下方に  向けて出力する。ページ毎
              にカラム内の行数を調整する

       -a, --across
              各行を段組の横方向へ順に出力する。-COLUMN オプションと共に 使用する

       -c, --show-control-chars
              制御文字にハットをつけ (例: ^G)、その他の印字不能な文字 にはバックスラッシュと 8 進
              数で表示する

       -d, --double-space
              行間に空行を挿入する

       -D, --date-format=FORMAT
              ヘッダの日付の形式として FORMAT を用いる

       -e[CHAR[WIDTH]], --expand-tabs[=CHAR[WIDTH]]
              入力された CHAR を幅 WIDTH の空白に拡げる CHAR, WIDTH の指定がなければ CHAR は TAB,
              WIDTH は 8 に変更

       -F, -f, --form-feed
              改ページの際に改行ではなく、改ページコードを使用  (-f と共に 3 行分、 -f を指定しな
              い場合 5 行分のヘッダを出力)

       -h, --header=HEADER
              ページヘッダとしてファイル名の代わりに中央に配置した HEADER を使用 する。 -h ""  は
              空行を表示する。 -h"" を使用してはならない

       -i[CHAR[WIDTH]], --output-tabs[=CHAR[WIDTH]]
              スペースをタブ幅 WIDTH (8) の CHAR (TAB) で置換する

       -J, --join-lines
              全ての行を併合し、-W       による行切り詰めをオフ、列配置を無効、区切り      文字を
              --sep-string[=STRING] に設定する

       -l, --length=PAGE_LENGTH
              1ページの行数を PAGE_LENGTH (66) にする (デフォルトは 56 行で、 -F を使用したときは
              63 行)

       -m, --merge
              全てのファイルを並列に印刷する。  1 ファイル 1 列とし、 -J オプションで行を結合した
              場合を除き、行を切り詰める。

       -n[SEP[DIGITS]], --number-lines[=SEP[DIGITS]]
              行番号を付ける。その際には DIGITS (5) 桁とし、その後 に  SEP  (TAB)  を使用する。デ
              フォルトでは入力ファイルの 1 行目から数え始める

       -N, --first-line-number=NUMBER
              表示した最初のページの 1 行目を NUMBER として数え始め る (+FIRST_PAGE を参照)

       -o, --indent=MARGIN
              各行のオフセットを MARGIN (zero) 個のスペースとする。 -w または -W には影響しない。
              MARGIN は PAGE_WIDTH に 加算される

       -r, --no-file-warnings
              ファイルを開けなかったときに警告を表示しない

       -s[CHAR], --separator[=CHAR]
              列の区切りに単一の文字 CHAR を使用する。-w を併せて指定しない 場合、CHAR のデフォル
              トは <TAB> 文字となる。-w を併せて指定し た場合、'文字なし' となる。-s[CHAR] は全て
              の 3 列オプション (-COLUMN|-a -COLUMN|-m) で -w を指定している場合を除き切り詰 めが
              無効となる

       -S[STRING], --sep-string[=STRING]
              STRING  によって列を区切る。  -S なしで -J を指定した場合、デフォルトの区切り文字は
              <TAB> で、 それ以外の場合、区切り文字は <space> (-S" " と同じ) である。  列オプショ
              ンには影響を及ぼさない

       -t, --omit-header
              ページのヘッダーとフッターを表示しない

       -T, --omit-pagination
              ヘッダや本文の余白を省略し、入力ファイル中の改ページを 無視する

       -v, --show-nonprinting
              バックスラッシュ(\) エスケープの 8 進数表記を使用する

       -w PAGE_WIDTH, --width=PAGE_WIDTH
              複数列の出力時のみページ幅を PAGE_WIDTH (72) 文字に設定する。 -s[char] は無効になる

       -W, --page-width=PAGE_WIDTH
              -J   オプションを併せて指定しない場合、ページ幅を常に  PAGE_WIDTH  (72)  文字に設定
              し、行を切り詰める。-S ま たは -s オプションには影響しない

       --help この使い方を表示して終了する

       --version
              バージョン情報を表示して終了する

       PAGE_LENGTH <= 10 の場合は -t が暗黙的に利用されます。FILE を指定しないか、 FILE が - の時
       は標準入力から読み込みます。

       GNU coreutils のオンラインヘルプ: <http://www.gnu.org/software/coreutils/> pr の翻訳に関す
       るバグは <http://translationproject.org/team/ja.html> に連絡してください。  完全な文書を参
       照する場合は info coreutils 'pr invocation' を実行してください。

作者

       作者 Pete TerMaat および Roland Huebner。

著作権

       Copyright  ©  2013 Free Software Foundation, Inc.  ライセンス GPLv3+: GNU GPL version 3 or
       later <http://gnu.org/licenses/gpl.html>.
       This is free software: you are free to change and redistribute it.  There is NO  WARRANTY,
       to the extent permitted by law.

関連項目

       pr の完全なマニュアルは Texinfo マニュアルとして整備されている。もし、 info および pr のプ
       ログラムが正しくインストールされているならば、コマンド

              info pr

       を使用すると完全なマニュアルを読むことができるはずだ。