Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20140515+dfsg-2_all bug

名前

       atoi, atol, atoll, atoq - 文字列を整数型に変換する

書式

       #include <stdlib.h>

       int atoi(const char *nptr);
       long atol(const char *nptr);
       long long atoll(const char *nptr);
       long long atoq(const char *nptr);

   glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):

       atoll():
           _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE || _XOPEN_SOURCE >= 600 || _ISOC99_SOURCE ||
           _POSIX_C_SOURCE >= 200112L;
           または cc -std=c99

説明

       atoi()  関数は、nptr によって指示される文字列のはじめの部分を int 型整数に変換する。  この
       振る舞いは、 atoi()  関数がエラーを見つけない点以外は、

           strtol(nptr, NULL, 10);

       と同じである。

       atol()  関数と atoll()  関数は atoi()  と同様の振る舞いをするが、 文字列のはじめの部分をそ
       れぞれ longlong long に変換する。 atoq()  は atoll()  の古い名前である。

返り値

       変換された値。

属性

   マルチスレッディング (pthreads(7) 参照)
       関数 atoi(), atol(), atoll() は、例外付きのスレッドセーフである。実行中に setlocale(3)  を
       呼び出してロケールを変更しない限り、マルチスレッドアプリケーションで安全に使用することがで
       きる。

準拠

       SVr4, POSIX.1-2001, 4.3BSD, C99.  C89 と POSIX.1-1996 には atoi()  と atol()  だけが含まれ
       ている。 atoq()  は GNU による拡張である。

注意

       非標準である  atoq()   関数は  libc 4.6.27 や glibc 2 には含まれていないが、 libc5 と libc
       4.7 には存在している (ただし libc 5.4.44 までは  <stdlib.h>  のインライン関数のみである)。
       atoll()   関数は glibc 2 のバージョン 2.0.2 から存在しているが、 libc4 や libc5 には存在し
       ない。

関連項目

       atof(3), strtod(3), strtol(3), strtoul(3)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.65 の一部  である。プロジェクト
       の説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。