Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20140515+dfsg-2_all bug

名前

       catgets - メッセージカタログからメッセージを取り出す

書式

       #include <nl_types.h>

       char *catgets(nl_catd catalog, int set_number, int message_number,
                     const char *message);

説明

       catgets()   は catalog で指定されたメッセージカタログから、 セット set_number のメッセージ
       message_number を読み取る。 catalog  は、  catopen(3)   の呼び出しによって得られたカタログ
       ディスクリプタを指定する。  4番目の引数 message は、指定のメッセージカタログが現在利用でき
       ない 場合に catgets() が返すデフォルトのメッセージを指す。  メッセージテキストは内部のバッ
       ファ領域に格納されており、  保存や変更を行う場合にはアプリケーション側でコピーする必要があ
       る。 返される文字列は常にヌルバイト ('\0') で終端される。

返り値

       成功した場合、 catgets()  は内部のバッファ領域へのポインタを返す。  ここにはヌル文字で終端
       されたメッセージ文字列が格納されている。 失敗した場合は message を返す。

準拠

       POSIX.1-2001.

注意

       これらの関数は  libc.so.4.4.4c  以降でしか使えない。  Jan 1987 X/Open Portability Guide で
       は、エラーの時に 返される値により微妙な指定をしている。 catalog で指定されたメッセージカタ
       ログが利用できない場合は  message を返し、一方メッセージカタログはあるが指定したメッセージ
       がない場合は 空の文字列が返される。 SUSv2 ではこの二種類のエラーリターンは廃止され、  常に
       message を返すことにしたようである。

関連項目

       catopen(3), setlocale(3)

この文書について

       この  man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.65 の一部 である。プロジェクト
       の説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

                                            2013-06-21                                 CATGETS(3)