Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20140515+dfsg-2_all bug

名前

       clearenv - 環境 (environment) をクリアする

書式

       #include <stdlib.h>

       int clearenv(void);

   glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):

       clearenv(): _SVID_SOURCE || _BSD_SOURCE

説明

       clearenv()  関数は、名前と値が組になった全ての環境をクリアする。 さらに外部変数 environ の
       値を NULL にする。

返り値

       clearenv()  関数は、成功した場合は 0 を返し、 失敗した場合は 0 以外を返す。

バージョン

       libc4, libc5 では使用できない。 glibc 2.0 以降の glibc で使用できる。

準拠

       (DG/UX, HP-UX, QNX, などの)  多くの  UNIX  系  OS。  (FORTRAN77  へのバインディングである)
       POSIX.9。  POSIX.1-1996 では clearenv()  と putenv(3)  は採用されなかったが、 方針が変更さ
       れ、この標準規格の以降の号   (B.4.6.1   を参照)   では   採用されることになった。   しかし
       POSIX.1-2001 では putenv(3) だけが追加され、 clearenv()  の追加は否決された。

注意

       この関数はセキュリティに考慮したアプリケーションで使われる。    この関数が使用できない場合
       は、

           environ = NULL;

       というように変数 environ を設定すればよい。

       DG/UX と Tru64 man ページには次のように記されている:  environputenv(3),  getenv(3),
       clearenv()   関数以外で変更された場合、 clearenv()  はエラーを返し、プロセス環境は変更前の
       ままにされる。

関連項目

       getenv(3), putenv(3), setenv(3), unsetenv(3), environ(7)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.65 の一部  である。プロジェクト
       の説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。