Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20140515+dfsg-2_all bug

名前

       fdim, fdimf, fdiml - 正の差分を計算する

書式

       #include <math.h>

       double fdim(double x, double y);
       float fdimf(float x, float y);
       long double fdiml(long double x, long double y);

       -lm でリンクする。

   glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):

       fdimf(), fdiml():
           _XOPEN_SOURCE >= 600 || _ISOC99_SOURCE || _POSIX_C_SOURCE >= 200112L;
           or cc -std=c99

説明

       これらの関数は、二つの引き数間の正の差分 max(x-y,0) を返す。

返り値

       成功すると、これらの関数は正の差分を返す。

       xy が NaN の場合、NaN が返される。

       結果がオーバーフローする場合、範囲エラー   (range   error)   が発生し、   各関数はそれぞれ
       HUGE_VAL, HUGE_VALF, HUGE_VALL を返す。

エラー

       これらの関数を呼び出した際にエラーが発生したかの判定方法についての情報は math_error(7)  を
       参照のこと。

       以下のエラーが発生する可能性がある。

       範囲エラー (range error): 結果のオーバーフロー
              オーバーフロー浮動小数点例外 (FE_OVERFLOW)  が上がる。

       これらの関数は errno を設定しない。

バージョン

       これらの関数は glibc バージョン 2.1 で初めて登場した。

属性

   マルチスレッディング (pthreads(7) 参照)
       関数 fdim(), fdimf(), fdiml() はスレッドセーフである。

準拠

       C99, POSIX.1-2001.

関連項目

       fmax(3)

この文書について

       この  man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.65 の一部 である。プロジェクト
       の説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

                                            2013-07-15                                    FDIM(3)