Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20140515+dfsg-2_all bug

名前

       getnetent_r,  getnetbyname_r, getnetbyaddr_r - ネットワークエントリを 取得する (リエントラ
       ント版)

書式

       #include <netdb.h>

       int getnetent_r(struct netent *result_buf, char *buf,
                       size_t buflen, struct netent **result,
                       int *h_errnop);

       int getnetbyname_r(const char *name,
                       struct netent *result_buf, char *buf,
                       size_t buflen, struct netent **result,
                       int *h_errnop);

       int getnetbyaddr_r(uint32_t net, int type,
                       struct netent *result_buf, char *buf,
                       size_t buflen, struct netent **result,
                       int *h_errnop);

   glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):

       getnetent_r(), getnetbyname_r(), getnetbyaddr_r():
           _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE

説明

       関数  getnetent_r(),  getnetbyname_r(),  getnetbyaddr_r()  は、   それぞれ   getnetent(3),
       getnetbyname(3), getnetbynumber(3) の リエントラント版である。 netent 構造体の返し方と、関
       数呼び出し時の引き数と返り値が異なる。  このマニュアルページでは、リエントラントでない関数
       との違いだけを 説明する。

       これらの関数は、関数の結果として静的に割り当てられた  netent 構造体 へのポインタを返すので
       はなく、 netent 構造体を result_buf が 指す場所にコピーする。

       配列 buf は、返される netent 構造体が指す文字列フィールドを格納 するのに使用される (リエン
       トラントでない関数の場合は、  これらの文字列は静的な領域に格納される)。 この配列の大きさは
       buflen で指定される。 buf が小さすぎる場合、関数呼び出しはエラー ERANGE で失敗し、  呼び出
       し側ではもっと大きなバッファで再度呼び出す必要がある  (ほとんどの アプリケーションでは、長
       さ 1024 バイトのバッファで十分なはずである)。

       関数呼び出しでネットワークレコードの取得に成功すると、 *resultresult_buf  を指すように
       設定される。 それ以外の場合は *result に NULL が設定される。

       h_errnop  が指すバッファは、リエントラントでない関数では グローバル変数 h_errno に格納され
       ていた値を返すのに使用される。

返り値

       成功すると、これらの関数は 0 を返す。エラーの場合、「エラー」の節の リストにある正のエラー
       番号のいずれかを返す。

       エラーの場合、レコードが見つからなかった場合 (getnetbyname_r(), getnetbyaddr_r()) やこれ以
       上レコードがない場合 (getnetent_r())、 result には NULL が設定される。

エラー

       ENOENT (getnetent_r())  データベースにこれ以上レコードがない。

       ERANGE buf が小さすぎる。もっと大きなバッファにして (または buflen を増やして)  再度呼び出
              すこと。

準拠

       これらの関数は GNU による拡張である。 他のシステムにも同様の名前の関数が存在する場合がある
       が、 通常は関数の引き数が異なる。

関連項目

       getnetent(3), networks(5)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.65 の一部  である。プロジェクト
       の説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。