Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20140515+dfsg-2_all bug

名前

       j0, j0f, j0l, j1, j1f, j1l, jn, jnf, jnl - 第一種ベッセル関数

書式

       #include <math.h>

       double j0(double x);
       double j1(double x);
       double jn(int n, double x);

       float j0f(float x);
       float j1f(float x);
       float jnf(int n, float x);

       long double j0l(long double x);
       long double j1l(long double x);
       long double jnl(int n, long double x);

       -lm でリンクする。

   glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):

       j0(), j1(), jn():
           _SVID_SOURCE || _BSD_SOURCE || _XOPEN_SOURCE
       j0f(), j0l(), j1f(), j1l(), jnf(), jnl():
           _SVID_SOURCE || _BSD_SOURCE || _XOPEN_SOURCE >= 600

説明

       関数  j0(), j1()  はそれぞれ x の0次、1次の 第一種ベッセル関数の値を返す。 関数 jn()  は xn 次の 第一種ベッセル関数の値を返す。

       関数 j0f(), j1f(), jnf() は、 float 型を引数に取り、返り値として返す。 関数 j0l(),  j1l(),
       and jnl() は、 long double 型を引数に取り、返り値として返す。

返り値

       成功すると、これらの関数は x に対する第一種ベッセル関数の値を返す。

       x が NaN の場合、NaN が返される。

       x の絶対値が大き過ぎる場合や結果がアンダーフローする場合、 範囲エラー (range error) が発生
       し、返り値が 0 となる。

エラー

       これらの関数を呼び出した際にエラーが発生したかの判定方法についての情報は math_error(7)  を
       参照のこと。

       以下のエラーが発生する可能性がある。

       範囲エラー: 結果のアンダーフローや、x の絶対値が大き過ぎる
              errnoERANGE が設定される。

       これらの関数は、 fetestexcept(3)  でチェックできる例外を上げない。

準拠

       double  型の値を返す関数は、SVr4, 4.3BSD, POSIX.1-2001 に準拠する。 それ以外は非標準の関数
       で、BSD にも存在する。

バグ

       -8 から 8 までの x の値について j0(), j1(), jn()   が返す値には、最大で  2e-16  の誤差があ
       る。

関連項目

       y0(3)

この文書について

       この  man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.65 の一部 である。プロジェクト
       の説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

                                            2014-01-18                                      J0(3)