Provided by: libwnn-dev_1.1.1~a021+cvs20130302-5build1_amd64 bug

名称


       js_kanren()         連文節変換を行う。

形式


       #include "jslib.h"

       int
       js_kanren(env,yomi,hinsi,fzk,vec,vec1,vec2,rb)
       struct wnn_env *env;          /* 環境 */
       w_char *yomi;                 /* 読み列 */
       int hinsi;                    /* 品詞番号 */
       w_char *fzk;                  /* 付属語文字列 */
       int vec;                      /* 接続ベクター */
       int vec1;                     /* 接続ベクター */
       int vec2;                     /* 接続ベクター */
       struct wnn_ret_buf *rb;       /* 変換結果を返すエリアへのポインタ */

機能


       読み yomi を連文節変換し、第一候補の列を返す。

       hinsi, fzk は、yomi の文節の前の文節の品詞番号、付属語文字列を指定する。

       品詞番号、付属語文字列を指定した場合は、yomi  先頭の文節を前の文節に接続 できる小文節列(前
       の文節を含めて大文節となる)として変換する。

       前の文節に接続できる候補が無い場合は、大文節の先頭になれるものを返す。      それもない場合
       は、大文節の先頭になれないもの(その前に、指定した品詞以外     の品詞がこなくてはいけないも
       の。たとえば、hinsi   に名詞を指定したときの   助数詞:助数詞の前には、数詞がきて大文節とな
       る)を返す。

       このうちどの候補が選ばれたかは、rb->buf->sbn->status に返される。
              WNN_CONNECT       指定された(品詞、付属語)に接続できた
              WNN_SENTOU        大文節の先頭
              WNN_NOT_CONNECT   大文節の先頭になれないし、前に接続できない
              WNN_GIJI          疑似文節として変換した

       前の文節に付属語が無い場合は、NULL を指定する。

       前の小文節とは大別文節として変換する時は、hinsi に、
              WNN_BUN_SENTOU    (大文節の先頭になれるもの)
              WNN_ALL_HINSI     (全ての小文節)
       を指定する。

       vec、vec1    は、変換のための終端ベクトルを指定する。   後ろの小文節の前端ベクトルを指定す
       る。その場合は、yomi の最後の文節に 後ろの文節を含めたものが大文節となる。  後ろの小文節と
       は別大文節として変換する時は、vec、 vec1 に、
              WNN_VECT_KANREN (連文節変換の終端ベクトル)
              WNN_VECT_KANTAN (単文節変換の終端ベクトル)
              WNN_VECT_KANZEN (全候補取出しの終端ベクトル)
              WNN_VECT_BUNSETSU (文節の終端ベクトル)
       を指定する。

       vec  に指定した終端ベクトルは、vec1 に指定した終端ベクトルよりも、評価 基準が高くなる。 通
       常、vec には後ろの小文節の前端ベクトルを、vec1 には、WNN_VECT_KANREN を指定する。 vec1  に
       指定すべき終端ベクトルがない場合は、WNN_VECT_NO を指定する。 この場合 vec のみが変換に使用
       される。

       vec2 は、連文節変換時の途中の文節で使用される。 通常、vec2 には WNN_VECT_BUNSETSU を指定す
       る。

       vec に接続できる文節か、vec1 に接続できる文節かは、 rb->buf->sbn->status_bkwd に返される。
       vec に接続できた場合は、WNN_CONNECT_BK が、vec1 に接続できた場合は、 WNN_NOT_CONNECT_BK が
       返される。 この値は、yomi に指定した、最後語の文節のみが有効である。

       rb  には、変換結果が返るエリアへのポインタ(struct wnn_ret_buf *)を指定 する。rb は、ユーザ
       が用意し  *rb  =  {0,   NULL}   に初期化する。   rb->buf   に変換結果の大文節の情報(struct
       wnn_dai_bunsetsu    *)の先頭への    ポインタが返される。そこから、大文節数だけ大文節の情報
       が、入っている。

       付属語ファイルが読み込まれていない場合は、エラーとなる。

リターンバリュー


       正常終了時には、大文節数を返す。
       異常終了時には、-1 を返す。

                                        20 September 1991                            JS_KANREN(3)