Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20140515+dfsg-2_all bug

名前

       lfind, lsearch - 配列を線形検索する

書式

       #include <search.h>

       void *lfind(const void *key, const void *base, size_t *nmemb,
                size_t size, int(*compar)(const void *, const void *));

       void *lsearch(const void *key, void *base, size_t *nmemb,
                size_t size, int(*compar)(const void *, const void *));

説明

       lfind()  と lsearch()  は、 size バイトの要素 *nmemb 個からなる配列 base から、 key を線形
       検索する。比較を行うのは compar が参照している関数で、 これは 2つの引き数を持ち、1つめの引
       き数が  key を、2つめの引き数は配列メンバーを指す。また compar は、 key が配列のメンバーと
       マッチしたなら 0、そうでなければ 0 以外を返すことが期待されている。

       lsearch()  は、マッチする要素を見つけられなかったとき、 配列の最後に key  をつけ加える。そ
       して  *nmemb  を 1 ふやす。 したがって、この関数を使用する際には、マッチする要素が存在する
       か、 もしくは配列に要素を追加するための領域があるか、を把握しておく必要がある。

返り値

       lfind()  の返り値は、配列のマッチしたメンバーへのポインタである。 もしマッチするメンバーが
       見つからないと NULL を返す。 lsearch()  の返り値も、配列のマッチしたメンバーへのポインタで
       ある。 マッチするメンバーが見つからなかったときは、 新たにつけ加えたメンバーへのポインタを
       返す。

準拠

       SVr4, 4.3BSD, POSIX.1-2001.  libc には libc-4.6.27 以降で実装されている。

バグ

       関数の名前の選び方がよくない。

関連項目

       bsearch(3), hsearch(3), tsearch(3)

この文書について

       この  man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.65 の一部 である。プロジェクト
       の説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。