Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20140515+dfsg-2_all bug

名前

       remquo, remquof, remquol - 商の一部と剰余を求める

書式

       #include <math.h>

       double remquo(double x, double y, int *quo);
       float remquof(float x, float y, int *quo);
       long double remquol(long double x, long double y, int *quo);

       -lm でリンクする。

   glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):

       remquo(), remquof(), remquol():
           _XOPEN_SOURCE >= 600 || _ISOC99_SOURCE || _POSIX_C_SOURCE >= 200112L;
           or cc -std=c99

説明

       これらの関数は  xy で割ったときの商の一部と剰余を計算する。 商のいくつかのビットが quo
       ポインタを使って格納される。 剰余は関数の結果として返される。

       剰余の値は remainder(3)  関数で計算されるものと同じである。

       quo ポインタを使って格納される値には、 x / y の符号と最低でも商の下位 3 ビットが含まれる。

       たとえば remquo(29.0, 3.0) は -1.0 を返し、 (訳注: quo の指しているものには) 2  が格納され
       る。 実際の商が整数値にならない点に注意すること。

返り値

       成功すると、これらの関数は remainder(3)  に書かれている同様の関数と同じ値を返す。

       xy が NaN の場合、NaN が返される。

       x が無限大で y が NaN でない場合、 領域エラー (domain error) が発生し、NaN が返される。

       y がゼロで x が NaN でない場合、 領域エラー (domain error) が発生し、NaN が返される。

エラー

       これらの関数を呼び出した際にエラーが発生したかの判定方法についての情報は math_error(7)  を
       参照のこと。

       以下のエラーが発生する可能性がある。

       領域エラー (domain error): x が無限大か y が 0 で、 他の引き数が NaN でない
              不正 (invalid) 浮動小数点例外 (FE_INVALID)  が上がる。

       これらの関数は errno を設定しない。

バージョン

       これらの関数は glibc バージョン 2.1 で初めて登場した。

準拠

       C99, POSIX.1-2001.

関連項目

       fmod(3), logb(3), remainder(3)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.65 の一部  である。プロジェクト
       の説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。