Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20140515+dfsg-2_all bug

名前

       setlogmask - ログの優先度マスクを設定する

書式

       #include <syslog.h>

       int setlogmask(int mask);

説明

       プロセスにはログ優先度マスク(log  priority  mask)が用意されていて、 これを用いて syslog(3)
       が呼び出された場合にログ記録を行うかどうかを決定する。  他のすべての関数が呼び出された場合
       はログ記録が行われない。  mask の各ビットは優先度に対応しており、対応するビットが 1 にセッ
       トされている 優先度に対してログ収集(logging)が有効になる。  マスクの初期値は、すべての優先
       度に対してログ収集が有効になるような値である。

       setlogmask()   関数は、呼び出し元のプロセスに対するログマスクを設定し、 変更前のマスクを返
       す。 mask 引き数が 0 ならば、現在のログマスクは変更されない。

       以下の8レベルの優先度が定義されている(優先度の高い順):  LOG_EMERG,  LOG_ALERT,  LOG_CRIT,
       LOG_ERR,  LOG_WARNING,  LOG_NOTICE,  LOG_INFO,  LOG_DEBUG。  優先度 p に対応するビット列は
       LOG_MASK(p) によって求められる。 優先度 p 以上のすべての優先度 (p を含む) のマスクビットを
       求めることができるマクロ LOG_UPTO(p) を使用できるシステムもある。

返り値

       変更前のログ優先度マスクの値を返す。

エラー

       なし。

準拠

       POSIX.1-2001.  POSIX.1-2001 での説明には欠陥があることに注意すること。

関連項目

       closelog(3), openlog(3), syslog(3)

この文書について

       この  man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.65 の一部 である。プロジェクト
       の説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

                                            2001-10-05                              SETLOGMASK(3)