Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20140515+dfsg-2_all 

名前
strsep - 文字列からトークンを取り出す
書式
#include <string.h>
char *strsep(char **stringp, const char *delim);
glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):
strsep(): _BSD_SOURCE
説明
*stringp が NULL の場合、 strsep() 関数は何もせずに NULL を返す。 さもなければ、文字列 stringp を delim
に含まれるいずれかのバイトで区切ったトークンのうち最初のものを返す。 トークンは、区切り文字をヌルバイト
('\0') で上書きすることで 終端される。 *stringp は切り出されたトークンの次の位置を示すように更新される。
区切り文字が見つからない場合、*stringp 文字列全体がトークンとして 扱われ、*stringp は NULL となる。
返り値
strsep() 関数は、トークンへのポインタを返す。 つまり、元の *stringp の値を返す。
属性
マルチスレッディング (pthreads(7) 参照) strsep() 関数はスレッドセーフである。
準拠
4.4BSD.
注意
strsep() 関数は、 strtok(3) 関数が空のフィールドを 扱えないために、その代替品として導入された。 しかし
ながら、 strtok(3) 関数は C89/C99 に準拠しており、より移植性がある。
バグ
この関数を使う時は注意すること。 もし使うなら、以下のことに注意すること。
* この関数は最初の引数を変更する。
* この関数は定数文字列には使えない。
* 区切り文字自体は失われてしまう。
関連項目
index(3), memchr(3), rindex(3), strchr(3), string(3), strpbrk(3), strspn(3), strstr(3), strtok(3)
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.65 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告
に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
GNU 2014-02-25 STRSEP(3)