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名前

       y0, y0f, y0l, y1, y1f, y1l, yn, ynf, ynl - 第二種ベッセル関数

書式

       #include <math.h>

       double y0(double x);
       double y1(double x);
       double yn(int n, double x);

       float y0f(float x);
       float y1f(float x);
       float ynf(int n, float x);

       long double y0l(long double x);
       long double y1l(long double x);
       long double ynl(int n, long double x);

       -lm でリンクする。

   glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):

       y0(), y1(), yn():
           _SVID_SOURCE || _BSD_SOURCE || _XOPEN_SOURCE
       y0f(), y0l(), y1f(), y1l(), ynf(), ynl():
           _SVID_SOURCE || _BSD_SOURCE || _XOPEN_SOURCE >= 600

説明

       関数  y0()  と y1()  はそれぞれ x の 0 次、1 次の 第二種ベッセル関数の値を返す。 関数 yn()
       は xn 次の 第二種ベッセル関数の値を返す。

       x は正の値でなければならない。

       関数 y0f(), y1f(), ynf() は、 float 型を引数に取り、返り値として返す。 関数 y0l(),  y1l(),
       ynl() は、 long double 型を引数に取り、返り値として返す。

返り値

       成功すると、これらの関数は x に対する第二種ベッセル関数の値を返す。

       x が NaN の場合、NaN が返される。

       x が負の場合、領域エラー (domain error) が発生し、 各関数はそれぞれ -HUGE_VAL, -HUGE_VALF,
       -HUGE_VALL を返す (POSIX.1-2001 ではこの場合に NaN を返すことも認めている)。

       x が 0.0 の場合、極エラー (pole error) が発生し、 各関数はそれぞれ -HUGE_VAL,  -HUGE_VALF,
       -HUGE_VALL を返す。

       結果がアンダーフローする場合、 範囲エラー (range error) が発生し、 各関数は 0.0 を返す。

       結果がオーバーフローする場合、範囲エラーが発生し、 各関数はそれぞれ -HUGE_VAL, -HUGE_VALF,
       -HUGE_VALL を返す (POSIX.1-2001 ではこの場合に 0.0 を返すことも認めている)。

エラー

       これらの関数を呼び出した際にエラーが発生したかの判定方法についての情報は math_error(7)  を
       参照のこと。

       以下のエラーが発生する可能性がある。

       領域エラー (domain error): x が負である
              errnoEDOM が設定される。 不正 (invalid) 浮動小数点例外 (FE_INVALID)  が上がる。

       極エラー: x が 0.0
              errnoERANGE  が設定される  (「バグ」の節を参照のこと)。  このエラーの場合、
              fetestexcept(3)  は FE_DIVBYZERO 例外を返さない。

       範囲エラー (range error): 結果のアンダーフロー
              errnoERANGE が設定される。 このエラーの場合、 fetestexcept(3)  は  FE_UNDERFLOW
              例外を返さない。

       範囲エラー (range error): 結果のオーバーフロー
              この場合、  errno は設定されない。 オーバーフロー浮動小数点例外 (FE_OVERFLOW)  が上
              がる。

準拠

       double 型の値を返す関数は、SVr4, 4.3BSD, POSIX.1-2001 に準拠する。  それ以外は非標準の関数
       で、BSD にも存在する。

バグ

       極エラーの場合、これらの関数は  errnoEDOM を設定するが、 POSIX.1-2004 では ERANGE を設
       定することが要求されている。

       glibc バージョン 2.3.2 以前では、 領域エラーが発生した場合に、これらの関数は  不正浮動小数
       点例外 (FE_INVALID) を上げない。

関連項目

       j0(3)

この文書について

       この  man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.65 の一部 である。プロジェクト
       の説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

                                            2014-01-18                                      Y0(3)