Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20140515+dfsg-2_all bug

名前

       atalkd - AppleTalk RTMP, NBP, ZIP, AEP の管理をする

書式

       /usr/sbin/atalkd [ -f configfile ] [ -1 | -2 ]

説明

       atalkd  は全てのユーザーレベル AppleTalk ネットワーク管理の責任を負う。 これには、ルーティ
       ング・名前の登録と照合・ゾーンの照合・ AppleTalk エコープロトコル (ping(8) に似たもの)  が
       含まれる。   atalkd   は、通常、ブート時に   /etc/rc  から起動される。  最初に設定ファイル
       /etc/netatalk/atalkd.conf を読み込む。 設定ファイルがない場合、 atalkd  は使用可能な全ての
       インターフェースを設定しようと試み、 設定ファイルを作成する。 このファイルには 1 行に 1 つ
       のインターフェースが並べて書かれている。 `#'  が最初にある行は、空行と同様に、無視される。
       書式は以下の通り。

              interface  [ -seed ] [ -phase number ] [ -net net-range ] [ -addr address ] [ -zone
              zonename ] ...

       interface 以外のフィールドは省略可能である点に注意すること。  ループバックインターフェース
       は自動的に設定される。   -seed  を指定した場合、他の全てのフィールドが存在しなければならな
       い。 ルータがこのシード情報を認めない場合、 atalkd はブートせずに終了する。 -seed が指定さ
       れない場合、他の全ての情報は自動設定で上書きされる。 -phase オプションが指定されない場合、
       コマンドラインで与えられるデフォルトのフェーズが使われる (デフォルトは 2  である)。  -addr
       は指定されているが、 -net が指定されていない場合、 net-range は 1 であると仮定する。

       各インターフェースの最初の  -zone  ディレクティブは「デフォルト」ゾーンである。 フェーズ 1
       では、1 つのゾーンしかない。 フェーズ  2  では、ネットワーク上の全てのルータは  デフォルト
       ゾーンに設定され、これを認めなければならない。  atalkd は、``*'' を第 1 インターフェースの
       デフォルトゾーンに対応づける。 注意:  マシンのデフォルトゾーンはローカルルータの設定によっ
       て決められる; デフォルトゾーンがない場合、 afpd のような各サービスは、個別に希望するゾーン
       を指定しなければならない。 nbp_name(3) を参照すること。

ルーティング

       既存の AppleTalk インターネットに netatalk ルータで接続している場合は、 適切なネットワーク
       アドレスを取得するために、 まずはローカルのネットワーク管理者に相談すべきである。

       atalkd は、複数のインターフェースを設定することにより、 インターフェース間のルーティング機
       能を提供する。 各インターフェースは 1 〜 65279 の間で他と重ならない net-range を割り当てな
       ければならない  (0 と 65535 は不正であり、 65280 〜 65534 のアドレスはスタートアップのため
       に予約されている)。 最も小さく有効な net-range を選ぶのが最も良い。 つまり、イーサーネット
       上に 3 台のマシンがある場合、 1000-2000 という net-range を選んではならない。 各 net-range
       には、それに割り当てられたゾーンの任意のリストが存在できる。

       以下は sun4/40 の設定ファイルの例である。 マシンには  2  つのインターフェース  ``le0''  と
       ``le1'' がある。 ``le0'' インターフェースは、 ネットワーク上の他のルータによって自動的に設
       定される。 このマシンは ``le1'' インターフェースについてのみルーティングを行う。

              le0
              le1 -seed -net 9461-9471 -zone netatalk -zone Argus

       2 つ以上のインターフェースがある場合、 atalkd は自動的にルータとして動作する。

ファイル

       /etc/netatalk/atalkd.conf     設定ファイル

バグ

       いくつかのシステムでは、atalkd が再起動できない。