xenial (8) isoinfo.8.gz

Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20140515+dfsg-2_all bug

名前

       devdump, isoinfo, isovfy, isodump - ISO9660 イメージをダンプ・検証するユーティリティプログラム

書式

       devdump isoimage

       isodump isoimage

       isoinfo  [ -d ] [ -h ] [ -R ] [ -J ] [ -j charset ] [ -f ] [ -l ] [ -p ] [ -T sector ] [ -N sector ] [ -i
       isoimage ] [ -x path ]

       isovfy isoimage

説明

       devdump は、ファイルシステムイメージやデバイスの内容を 対話的に表示するユーティリティである。  初期画面に
       は最初の 2048 バイトセクタの先頭 256 バイトが表示される。 devdump のコマンドは isodump と同じである。

       isodump は、ディレクトリの整合性を検証するため、 ISO9660 イメージの内容を対話的に表示するユーティリティで
       ある。 初期画面にはルートディレクトリの最初の部分が表示される。  プロンプトはエクステント番号とエクステン
       トのオフセットを示す。

              'a'  コマンドと 'b' コマンドを使うと、 それぞれイメージ内を前進・後進できる。 'g' コマンドで任意の
              エクステントに移動することができる。 'f' コマンドは使用する探索文字列を指定する。 '+' コマンドは探
              索文字列の次の候補を前向きに探索する。 'q' コマンドは devdumpisodump を終了させる。

       isoinfo は、ISO9660 イメージをディレクトリ形式で 一覧表示するユーティリティである。

       isovfy  は、ISO9660  イメージの正当性を検証するユーティリティである。 isovfy でのテストの多くは、 mkisofs
       の早期バージョンで複数のバグが発見された後に追加された。 今後このコマンドがどのように役に立つのかは、それ
       ほど明確ではないが、 このコマンドがあっても特に悪いことは起らないだろう。

オプション

       isoinfo プログラムのみがコマンドラインのオプションをとる。以下に示す。

       -h     すべてのオプションの要約を表示する。

       -d     ISO9660 イメージのプライマリボリュームディスクリプタ (PVD) にある 情報を表示する。 Rock Ridge 拡張
              や Joliet 拡張がある場合は、その情報も含まれる。

       -f     'find . -print' コマンドが ISO9660  イメージに対して実行されたかのような出力を生成する。  -f  オプ
              ションとともに -l image を使うべきではない。

       -i iso_image
              検査を行う ISO9660 イメージのパス名を指定する。

       -l     'ls -lR' コマンドが ISO9660 イメージに対して実行されたかのような出力を生成する。 -l オプションとと
              もに -f image を使うべきではない。

       -N sector
              マルチセッションディスクに書かれる シングルセッションディスクファイルの検査を手助けする 簡単な仕掛
              けである。 セクタ番号は、ISO9660 イメージが CD ライタに送られる時に 書込まれるべきセクタ番号を指定
              する。 ディスク上の最初のセッションは使えない。

       -p     パステーブル情報を表示する。

       -R     Rock Ridge 拡張されている場合、 パーミッション・ファイル名・オーナー名といった情報を抽出する。

       -J     Joliet 拡張されている場合、ファイル名を抽出する。

       -j charset
              Joliet  拡張のファイル名が存在する場合は、  指定された文字集合   (charset)   で変換する。   詳細は
              mkisofs(8) を参照すること。

       -T sector
              マルチセッションディスクに既に焼き付けられた マルチセッションイメージの検査を手助けする 簡単な仕掛
              けである。 セクタ番号は、表示したいセッションの最初のセクタ番号を指定する。

       -x pathname
              指定されたファイルを標準出力に書き出す。

著者

       これらのやっつけ仕事については Eric Youngdale <ericy@gnu.ai.mit.edu>,  <eric@andante.jic.com>  に責任があ
       る。 一般的な操作性の向上のためのパッチは、喜んで受け入れる。

バグ

       ユーザインターフェースが実にまずい。

将来の改良

       これらのユーティリティは本当に急いでプログラミングしたものだが、 ISO9660 ファイルシステムあるいは mkisofs
       での問題を デバッグするためには非常に役立つ。 長い目で見ると、ISO9660 イメージを  NFS  でエクスポートする
       デーモンがあると素晴らしい。 一般的なユーザにとってはたぶん isoinfo が最も便利なプログラムである。

入手方法

       これらのユーティリティは  mkisofs  パッケージとともに提供される。  一次  ftp  サイトは  tsx-11.mit.edu の
       /pub/linux/BETA/cdrom/mkisofs で、 他に多くのミラーサイトがある。  名称にも関わらず、本ソフトウエアはベー
       タ版ではない。

関連項目

       mkisofs(8)