Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20140515+dfsg-2_all bug

名前

       microcode_ctl - Intel IA32 プロセッサのマイクロコードユーティリティ

書式

       microcode_ctl [-h] [-u [-q]] [-Q] [-f microcode]

説明

       microcode_ctl  は  Tigran Aivazian 氏 <tigran@veritas.com> によって書かれた、IA32 マイクロ
       コードドライバ向けのユーティリティである。このユーティリティには2つの用途がある:

       a) Intel IA32 のプロセッサ(Pentium Pro, PII, Celeron, PIII, Xeon, Pentium 4 等) に転送する
       ために新しいマイクロコードをデコードして、カーネルドライバに送信する。

       b)  マイクロコードのデータコピーが含まれるバッファ解放のため、カーネルドライバにシグナルを
       送信する。そのデータは各 CPU 毎に 2048 バイトのリニアアレイとして実際に  CPU  に割り振られ
       る。バッファが保持出来る構造体の詳細については include/asm/processor.h の struct microcode
       を参照。

       更新されたマイクロコードは保持されないため、システムをブートする度に更新の転送を行う必要が
       ある。つまり、CPU はずっと新しいままではなく、リブートすると古いマイクロコードに戻ってしま
       うということである。

       -h     利用方法を表示し終了する

       -u     (標準のファイルから)マイクロコードを転送する

       -f     指定した Intel フォーマットのファイルからマイクロコードを転送する

       -q     成功した場合、静かに実行する

       -Q     失敗しても静かに実行する

       microcode_ctl -u
              標準設定でマイクロコードを転送する

ファイル

       /etc/microcode.dat
              マイクロコードのデフォルト位置

著者

       Microcode ユーティリティは Simon Trimmer 氏によって作成された。
       Linux カーネルドライバは Tigran Aivazian 氏によって作成された。

バグ報告

       バグは Simon Trimmer 氏 <simon@urbanmyth.org> か、Tigran Aivazian 氏  <tigran@veritas.com>
       に報告して下さい。

著作権

       Copyright © 2000 VERITAS Software
       This  is  free software; see the source for copying conditions.  There is NO warranty; not
       even for MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE.

謝辞

       私達が Linux  向けのマイクロコードドライバを作成出来るようにマイクロコードの更新データと仕
       様を発表した Intel 社に感謝いたします。

関連項目

       強者は  Linux カーネルのソースツリーの arch/i386/kernel/microcode.c ドライバソースコードを
       読んで欲しい。

       詳細とマイクロコード更新については http://www.urbanmyth.org/microcode/ を参照のこと。