xenial (8) pppstats.8.gz

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名称

       pppstats - PPP の利用統計を表示する

書式

       pppstats [ -a ] [ -v ] [ -r ] [ -z ] [ -c <count> ] [ -w <secs> ] [ interface ]

解説

       pppstats  は、指定した PPP インタフェースについて、 PPP に関連した統計情報を一定間隔で表示します。 インタ
       フェースは無指定の場合は ppp0 になります。 表示は入力と出力のセクションに横方向に分割され、  それぞれのセ
       クションで、 そのインタフェースで入出力されたパケットの属性と大きさの統計値を示します。

       オプションには以下のものがあります:

       -a     差分ではなく絶対値を表示するようにします。  このオプションを指定すると、 すべてのレポートは リンク
              が成立してからの統計値を表示するようになります。 このオプションが未指定なら、 2 回目とそれ以降のレ
              ポートが、 前回のレポートからの統計を表示するようになります。

       -c count
              表示を count 回繰り返します。 このオプションが指定されない場合、 -w オプションが指定されていれば無
              限に繰り返し、 さもなくば 1 回だけ表示されます。

       -r     使用中のパケット圧縮アルゴリズムによる圧縮率の統計値を要約して 追加表示します。

       -v     Van Jacobson TCP ヘッダ圧縮アルゴリズムのパフォーマンスに関する 統計値を追加表示します。

       -w wait
              繰り返して表示する際の間隔を -w wait 秒にします。 無指定時は 5 秒です。

       -z     通常の表示に替えて、 使用中のパケット圧縮アルゴリズムの性能の統計値を表示します。

       -z オプションが指定されない場合、入力側には以下の項目が表示されます:

       IN     このインタフェースで受信した総バイト数。

       PACK   このインタフェースで受信したパケットの総数。

       VJCOMP このインタフェースで受信した、ヘッダ圧縮された TCP パケットの数。

       VJUNC  このインタフェースで受信した、ヘッダの圧縮されていない TCP パケットの数。 -r  オプションが指定され
              たときは表示されません。

       VJERR  このインタフェースで受信した、 破損した、あるいは不正にヘッダが圧縮された TCP パケットの数。 -r オ
              プションが指定されたときは表示されません。

       VJTOSS 先行するエラーで受理されずに落された、 VJ ヘッダ圧縮された TCP パケットの数。 -v  オプションが指定
              されたときだけ表示されます。

       NON-VJ このインタフェースで受信した非  TCP  パケットの総数。  -v オプションが指定されたときだけ表示されま
              す。

       RATIO  使用中のパケット圧縮方法で達成された、  受信パケットの、圧縮時に対する非圧縮時の大きさの比率で表し
              た圧縮率。 -r オプションが指定されたときだけ表示されます。

       UBYTE  受信した圧縮パケットの展開後のバイト総数。 -r オプションが指定されたときだけ表示されます。

       出力側には以下の項目が表示されます:

       OUT    このインタフェースから送信された総バイト数。

       PACK   このインタフェースから送信した総パケット数。

       VJCOMP このインタフェースから送信された、 TCP ヘッダを VJ 圧縮した TCP パケットの数。

       VJUNC  このインタフェースから送信された、 TCP ヘッダを VJ 圧縮していない TCP パケットの数。 -r オプション
              が指定されたときは表示されません。

       NON-VJ このインタフェースから送信された非 TCP パケットの総数。 -r  オプションが指定されたときは表示されま
              せん。

       VJSRCH VJ  ヘッダ圧縮パケットのヘッダエントリをキャッシュで探索した回数。 -v オプションが指定されていると
              きだけ表示されます。

       VJMISS VJ ヘッダ圧縮パケットのヘッダエントリをキャッシュで探索して失敗した回数。 -v  オプションが指定され
              ているときだけ表示されます。

       RATIO  使用中のパケット圧縮方法で達成された、送信パケットの、  圧縮後に対する圧縮前の大きさの比率で表した
              圧縮率。 -r オプションが指定されているときだけ表示されます。

       UBYTE  送信した圧縮パケットの圧縮前のバイト総数。 -r オプションが指定されているときだけ表示されます。

       -z オプションが指定されている場合は、 pppstats は上記のものに替えて、  現在使用中のパケット圧縮アルゴリズ
       ムについて以下の項目を表示します。  パケット圧縮が使用されていない場合は、これらの項目はすべて 0 になりま
       す。 入力側で表示される項目は:

       COMPRESSED BYTE
              受信した圧縮パケットのバイト数。

       COMPRESSED PACK
              受信した圧縮パケットの数。

       INCOMPRESSIBLE BYTE
              受信した圧縮不可能な (非圧縮形式で送られた) パケットのバイト数。

       INCOMPRESSIBLE PACK
              受信した非圧縮パケットの数。

       COMP RATIO
              (圧縮可能なものと不可能なものの両方を含めた)  圧縮後に対する圧縮前の大きさの比率で表した、  受信パ
              ケットの目下の圧縮率。

       出力側で表示される項目は:

       COMPRESSED BYTE
              送信された圧縮パケットのバイト数。

       COMPRESSED PACK
              送信された圧縮パケットの数。

       INCOMPRESSIBLE BYTE
              送信された (非圧縮の形式で送信された) 圧縮不可能なパケットのバイト数。

       INCOMPRESSIBLE PACK
              送信された圧縮不可能なパケットの数。

       COMP RATIO
              外へ出て行くパケットの目下の圧縮率。

関連項目

       pppd(8)

                                                  26 June 1995                                       PPPSTATS(8)