xenial (8) psf.8.gz

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名前

       psf - PostScript フィルタ

書式

       psf [ -n name ] [ -h host ] [ -w width ] [ -l length ] [ -i indent ] [ -c ]

説明

       psf  は PostScript 印刷をするための lpd フィルタである。 psf は、どのフィルタを起動するかを決めるために、
       自分がどういう名前で呼び出されたかを調べる。 まず、名前のどこかに文字列  ``pap''  がある場合は、  psf  は
       AppleTalk  を経由してプリンタと通信するために pap を起動する。 次に、文字列 ``rev'' がある場合は、 psf は
       ジョブのページを逆順にするために psorder を起動する。 最後に、 psf が名前の先頭部にフィルター名を付けて呼
       ばれた場合は、 そのフィルタを起動する。 実行するフィルタがない場合、 psf は入力のマジックナンバーを調べ、
       入力が PostScript でない場合は PostScript に変換する。

クラッジ (KLUDGE)

       デフォルトの設定では、 psf は 2 つのクラッジをサポートしている。 1 番目のクラッジは、自分の名前に文字 `m'
       があるかどうかを  psf  にチェックさせる。 この文字があり、アカウンティングが有効になっている場合、 psfpap を 2 度呼び出す。 1 度目は初期ページカウントを取得し、印刷ジョブを行うためである。 2 度目は最終ページ
       カウントを取得するためである。 これは、プリンタが PAP 出力ファイルを閉じなくなるといった、 いろいろな PAP
       実装に含まれるバグに対処するためのものである。 その顕著な例は Hewlett-Packard のプリンタである。

       2 番目のクラッジは、自分の名前に文字 `w' があるかどうかを psf にチェックさせる。 この文字があり、アカウン
       ティングが有効になっている場合、  psfpap-w フラグ付きで呼び出す。 このフラグがつくと、 pap はプリ
       ンタ状態に文字列 `idle' が現われるまで待つ。 見つかったら、通常と同じく印刷ジョブが行われる。  このクラッ
       ジは、特に  Hewlett-Packard の LaserJet IV に 対処するためのものである。 このプリンタは、前のページがまだ
       印刷されている際中に ページカウントを報告する。

       以下の printcap エントリの例では、 テキストファイル・PostScript ファイル・ troff の C/A/T 出力・  TeX  の
       DVI  出力を AppleTalk に接続された LaserWriter Plus で印刷するために psf を起動する。 LaserWriter Plus は
       ページを降順に積み重ねるので、 ページを逆順にして、バーストページを最後に印刷する。

              laser|lp|LaserWriter Plus on AppleTalk:\
                  :sd=/usr/spool/lpd/laser:\
                  :lp=/usr/spool/lpd/laser/null:\
                  :lf=/var/adm/lpd-errs:pw#80:hl:\
                  :of=/usr/lib/filters/ofpap:\
                  :if=/usr/lib/filters/ifpaprev:\
                  :tf=/usr/lib/filters/tfpaprev:\
                  :df=/usr/lib/filters/dfpaprev:

       該当するホストが複数の AppleTalk プリンタにスプールする場合、 lp 機能として /dev/null  を使用すべきではな
       い点に注意すること。 そうではなく、上の例でやっているように、 各プリンタに対して mknod を使って null デバ
       イスを作成すべきである。

       最後に、スプールディレクトリ /var/spool/lpd/laser には .paprc という名前のファイルがある。 pap はプリンタ
       の AppleTalk 名を調べるためにこのファイルを読む。

関連項目

       psorder(1), printcap(5), lpd(8), mknod(8), pap(8).