Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20180315+dfsg-1_all bug

名前

       libblkid - ブロックデバイスの識別ライブラリ

書式

       #include <blkid/blkid.h>

       cc file.c -lblkid

説明

       libblkid  ライブラリは、ブロックデバイスのコンテンツ  (たとえばファイルシステムタイプ)  や
       ファイルシステムのラベル名・ボリューム名、  ユニークな識別番号・シリアル番号などの付加的な
       情報を使って、 ブロックデバイス (ディスク) を識別するのに使われる。 一般的な使い方として、
       特定のブロックデバイス名を設定ファイルにハードコードする代わりに、 LABEL= と UUID=  タグを
       使うことができる。

       ブロックデバイスの情報は、通常キャッシュファイル /etc/blkid.tab に保存され、ユーザに返され
       る前に現在も有効であるかが検証される (ユーザが raw  ブロックデバイスを読む権限がある場合は
       検証されるが、  権限がない場合は検証されない)。 非特権ユーザ (通常は root 以外の全ユーザ、
       または "disk" グループに所属しないユーザ) も、 キャッシュファイルを使って、 ラベルと ID で
       デバイスを見つけることができる。

       ユーザが既知の  1 つのデバイスの情報を取得しようとした場合、 (ユーザがブロックデバイスを直
       接読めない限り) キャッシュを使うか使わないかはパフォーマンスには影響しない。  複数のデバイ
       スを扱う場合、  (たとえ空であっても) キャッシュを使うことを特に推奨する。 これは、複数のデ
       バイスが 1  回でスキャンされ、  可能であればディスク上のキャッシュが更新されるからである。
       このキャッシュを使わない理由は稀である。

       (モジュラカーネルなど) いくつかのケースでは、 ブロックデバイスにアクセスした後でないと見え
       ないことがあるので、 見えているデバイスのみを列挙するのではなく、 見えていないデバイスも探
       し出す 何らかの方法があることが重要になる。 このような状況ではキャッシュファイルを使用する
       ことが必要とされる。

著者

       libblkid は、 Andreas Dilger が Ted Ts'o からの情報提供をうけ、 ext2  ファイルシステムユー
       ティリティのために書いた。 このライブラリはその後 Ted Ts'o によってかなり修正された。

ファイル

       /etc/blkid.tab
              認識されたブロックデバイスから抽出したキャッシュデータ。

入手方法

       libblkid      は、バージョン      1.33     から     e2fsprogs     パッケージの一部であり、
       http://e2fsprogs.sourceforge.net から入手できる。

著作権

       libblkid is available under the terms of the GNU Library General  Public  License  (LGPL),
       version  2  (or  at  your  discretion  any  later  version).  A copy of the LGPL should be
       included with this library in the file COPYING.  If not, write to
              Free Software Foundation, Inc.
              59 Temple Place
              Suite 330
              Boston, MA  02111-1307  USA

       or                  visit                   http://www.gnu.org/licenses/licenses.html#LGPL
       ⟨http://www.gnu.org/licenses/licenses.html#LGPL⟩

関連項目

       blkid_get_cache(3),      blkid_put_cache(3),     blkid_get_dev(3),     blkid_probe_all(3),
       blkid_get_devname(3), blkid_get_tag_value(3), blkid.tab(7)