Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all
名前
locale - ロケール固有の情報を取得する
書式
locale [option] locale [option] -a locale [option] -m locale [option] name...
説明
locale コマンドは、 現在のロケールもしくはすべてのロケールに関する情報を、 標準出力に表示 する。 When invoked without arguments, locale displays the current locale settings for each locale category (see locale(5)), based on the settings of the environment variables that control the locale (see locale(7)). Values for variables set in the environment are printed without double quotes, implied values are printed with double quotes. オプション -a か -m のどちらか (もしくは同等の長い形式のオプション) が指定された場合、 動 作は以下のようになる。 -a, --all-locales 利用可能なすべてのロケールを表示する。 -v オプションが指定されると、 各ロケールに関 する LC_IDENTIFICATION メタデータも出力される。 -m, --charmaps Display the available charmaps (character set description files). To display the current character set for the locale, use locale -c charmap. locale コマンドには引数として渡すことができる (複数指定可)。 これらの引数は、 ロケールの キーワード名 (例えば date_fmt, ctype-class-names, yesexpr, decimal_point) か、ロケールのカ テゴリー名 (例えば LC_CTYPE, LC_TIME) である。 各引数について以下の情報が表示される。 * ロケールキーワードについては、 そのキーワードの値が表示される。 * ロケールカテゴリーについては、 そのカテゴリーの全キーワードの値が表示される。 引数が指定された場合には、 以下のオプションが意味を持つ。 -c, --category-name カテゴリー名が引数に指定された場合、 そのカテゴリーのキーワード値のリストの前に、 ロケールカテゴリー名を独立した行で表示する。 キーワード名が引数に指定された場合、 キーワード値の前にこのキーワードのロケールカテ ゴリーを独立した行で表示する。 複数の名前引数が指定された場合に、このオプションを使うと可読性があがる。 -k オプ ションと組み合わせて使用できる。 -k, --keyword-name キーワード値を表示する際に、 次の形式でそのキーワードの名前も合わせて表示する。 keyword="value" locale コマンドでは以下のオプションも使用できる。 -v, --verbose いくつかのコマンドラインオプションと引数の組み合わせで追加の情報を表示する。 -?, --help コマンドラインオプションと引数の概要を表示し終了する。 --usage 完結な使用方法を表示し終了する。 -V, --version プログラムのバージョンを表示し終了する。
ファイル
/usr/lib/locale/locale-archive 通常のデフォルトのロケールアーカイブファイル /usr/share/i18n/locales ロケール定義ファイルの通常のデフォルトパス
準拠
POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.
例
$ locale LANG=en_US.UTF-8 LC_CTYPE="en_US.UTF-8" LC_NUMERIC="en_US.UTF-8" LC_TIME="en_US.UTF-8" LC_COLLATE="en_US.UTF-8" LC_MONETARY="en_US.UTF-8" LC_MESSAGES="en_US.UTF-8" LC_PAPER="en_US.UTF-8" LC_NAME="en_US.UTF-8" LC_ADDRESS="en_US.UTF-8" LC_TELEPHONE="en_US.UTF-8" LC_MEASUREMENT="en_US.UTF-8" LC_IDENTIFICATION="en_US.UTF-8" LC_ALL= $ locale date_fmt %a %b %e %H:%M:%S %Z %Y $ locale -k date_fmt date_fmt="%a %b %e %H:%M:%S %Z %Y" $ locale -ck date_fmt LC_TIME date_fmt="%a %b %e %H:%M:%S %Z %Y" $ locale LC_TELEPHONE +%c (%a) %l (%a) %l 11 1 UTF-8 $ locale -k LC_TELEPHONE tel_int_fmt="+%c (%a) %l" tel_dom_fmt="(%a) %l" int_select="11" int_prefix="1" telephone-codeset="UTF-8" 以下の例では、 ./wrk ディレクトリにある独自のロケールを localedef(1) ユーティリティを使っ て $HOME/.locale でコンパイルし、 date(1) コマンドでその結果をテストし、 それからシェルの 設定ファイルで環境変数 LOCPATH と LANG を設定し、 それ以降のユーザーセッションで独自のロ ケールを利用できるようにしている。 $ mkdir -p $HOME/.locale $ I18NPATH=./wrk/ localedef -f UTF-8 -i fi_SE $HOME/.locale/fi_SE.UTF-8 $ LOCPATH=$HOME/.locale LC_ALL=fi_SE.UTF-8 date $ echo "export LOCPATH=\$HOME/.locale" >> $HOME/.bashrc $ echo "export LANG=fi_SE.UTF-8" >> $HOME/.bashrc
関連項目
localedef(1), charmap(5), locale(5), locale(7)
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの 説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。