Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       __fbufsize,   __flbf,   __fpending,   __fpurge,  __freadable,  __freading,  __fsetlocking,
       __fwritable, __fwriting, _flushlbf - 標準入出力ファイル構造体へのインターフェース

書式

       #include <stdio.h>
       #include <stdio_ext.h>

       size_t __fbufsize(FILE *stream);
       size_t __fpending(FILE *stream);
       int __flbf(FILE *stream);
       int __freadable(FILE *stream);
       int __fwritable(FILE *stream);
       int __freading(FILE *stream);
       int __fwriting(FILE *stream);
       int __fsetlocking(FILE *stream, int type);
       void _flushlbf(void);
       void __fpurge(FILE *stream);

説明

       Solaris では、  FILE  構造体の内部へポータブルなかたちで  アクセスできる手段が導入されてお
       り、これらは glibc でも実装されている。

       __fbufsize()  関数は、指定されたストリームが使用しているバッファーサイズを返す。

       __fpending()    関数は、出力バッファーに入っているデータのバイト数を返す。  ワイドキャラク
       ターを扱うストリームの場合、ワイドキャラクター単位で計算される。  バッファーが読み出しモー
       ドの場合や読み出し専用で開かれている場合の この関数の振舞いは未定義である。

       __flbf()   関数は、ストリームがラインバッファーの場合は 0 以外を、 それ以外の場合は 0 を返
       す。

       __freadable()  関数は、ストリームが読み出し可能な場合は 0 以外を、 それ以外の場合は 0 を返
       す。

       __fwritable()  関数は、ストリームが書き込み可能な場合は 0 以外を、 それ以外の場合は 0 を返
       す。

       __freading()  関数は、ストリームが読み出し専用の場合、またはストリームに対する直前の操作が
       読み出し操作であった場合は 0 以外を返し、それ以外の場合は 0 を返す。

       __fwriting()   関数は、ストリームが書き込み専用(もしくは追加専用)の場合、 またはストリーム
       に対する直前の操作が書き込み操作であった場合は 0 以外を返し、 それ以外の場合は 0 を返す。

       __fsetlocking()  関数は、ストリームのロック形式を選択するために使用できる。 返り値は、現在
       のロック形式である。 type 引数は以下の 3 種類の値をとることができる :

       FSETLOCKING_INTERNAL
              指定されたストリームに対して操作が行われる度に、操作の前後で 明示的に指示しなくても
              ストリームのロック処理を行う (但し、*_unlocked 関数を使用した場合は例外である)。 こ
              れがデフォルトのロック形式である。

       FSETLOCKING_BYCALLER
              関数の呼び出し元でロックの面倒をみる。  (おそらく、複数のスレッドが存在する状況では
              flockfile(3)  を使うことになるだろう) ロック形式が FSETLOCKING_INTERNAL  にリセット
              されるまでは標準入出力関連の関数はロック処理を行わない。

       FSETLOCKING_QUERY
              ロック形式の変更を行わない。(現在の形式を返すだけである)

       _flushlbf()   関数は、すべてのラインバッファー (line-buffered) タイプのストリームの 内容を
       出力(フラッシュ)する。  (当然ながら、端末への出力が強制的に行われることになるので、   キー
       ボードからの入力を読みこむ前にこの関数を呼んだ方がいいだろう)

       __fpurge()  関数は、ストリームのバッファーの内容を廃棄する。

属性

       この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。

       ┌─────────────────────────────┬───────────────┬─────────────────────┐
       │インターフェース属性                  │
       ├─────────────────────────────┼───────────────┼─────────────────────┤
       │__fbufsize(), __fpending(),  │ Thread safety │ MT-Safe race:stream │
       │__fpurge(), __fsetlocking()  │               │                     │
       ├─────────────────────────────┼───────────────┼─────────────────────┤
       │__flbf(), __freadable(),     │ Thread safety │ MT-Safe             │
       │__freading(), __fwritable(), │               │                     │
       │__fwriting(), _flushlbf()    │               │                     │
       └─────────────────────────────┴───────────────┴─────────────────────┘

関連項目

       flockfile(3), fpurge(3)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの
       説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

                                            2015-03-02                               STDIO_EXT(3)