Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       asinh, asinhf, asinhl - 逆双曲線正弦(inverse hyperbolic sine)関数

書式

       #include <math.h>

       double asinh(double x);
       float asinhf(float x);
       long double asinhl(long double x);

       -lm でリンクする。

   glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):

       asinh():
           _ISOC99_SOURCE || _POSIX_C_SOURCE >= 200112L
               || _XOPEN_SOURCE >= 500
               || /* Since glibc 2.19: */ _DEFAULT_SOURCE
               || /* Glibc versions <= 2.19: */ _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE

       asinhf(), asinhl():
           _ISOC99_SOURCE || _POSIX_C_SOURCE >= 200112L
               || /* Since glibc 2.19: */ _DEFAULT_SOURCE
               || /* Glibc versions <= 2.19: */ _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE

説明

       これらの関数は  x 逆双曲線正弦(inverse hyperbolic sine)を 計算する。すなわち、その双曲線
       正弦(hyperbolic sine)が x に なるような値である。

返り値

       成功すると、これらの関数は x の逆双曲線正弦を返す。

       x が NaN の場合、NaN が返される。

       x が +0 (-0) の場合、+0 (-0) が返される。

       x が正の無限大 (負の無限大) の場合、正の無限大 (負の無限大) が返される。

エラー

       エラーは発生しない。

属性

       この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。

       ┌────────────────────────────┬───────────────┬─────────┐
       │インターフェース属性      │
       ├────────────────────────────┼───────────────┼─────────┤
       │asinh(), asinhf(), asinhl() │ Thread safety │ MT-Safe │
       └────────────────────────────┴───────────────┴─────────┘

準拠

       C99, POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.

       double 版の関数は SVr4, 4.3BSD にも準拠している。

関連項目

       acosh(3), atanh(3), casinh(3), cosh(3), sinh(3), tanh(3)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの
       説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。