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名前

       ldexp, ldexpf, ldexpl - 浮動小数点実数と 2 の整数乗との積を計算する

書式

       #include <math.h>

       double ldexp(double x, int exp);
       float ldexpf(float x, int exp);
       long double ldexpl(long double x, int exp);

       -lm でリンクする。

   glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):

       ldexpf(), ldexpl():
           _ISOC99_SOURCE || _POSIX_C_SOURCE >= 200112L
               || /* Since glibc 2.19: */ _DEFAULT_SOURCE
               || /* Glibc versions <= 2.19: */ _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE

説明

       これらの関数は、浮動小数点実数 x と 2 の exp 乗との積を返す。

返り値

       成功すると、これらの関数は x * (2^exp) を返す。

       exp がゼロの場合、 x が返される。

       x が NaN の場合、NaN が返される。

       x が正の無限大 (負の無限大) の場合、正の無限大 (負の無限大) が返される。

       結果がアンダーフローする場合、 範囲エラー (range error) が発生し、0 が返される。

       結果がオーバーフローする場合、   範囲エラー   (range  error)  が発生し、  各関数はそれぞれ
       HUGE_VAL, HUGE_VALF, HUGE_VALL を返す。符号は x と同じになる。

エラー

       これらの関数を呼び出した際にエラーが発生したかの判定方法についての情報は math_error(7)  を
       参照のこと。

       以下のエラーが発生する可能性がある。

       範囲エラー (range error)、オーバーフローの場合
              errnoERANGE が設定される。 オーバーフロー浮動小数点例外 (FE_OVERFLOW)  が上が
              る。

       範囲エラー (range error)、アンダーフローの場合
              errnoERANGE が設定される。 アンダーフロー浮動小数点例外 (FE_UNDERFLOW)   が上が
              る。

属性

       この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。

       ┌────────────────────────────┬───────────────┬─────────┐
       │インターフェース属性      │
       ├────────────────────────────┼───────────────┼─────────┤
       │ldexp(), ldexpf(), ldexpl() │ Thread safety │ MT-Safe │
       └────────────────────────────┴───────────────┴─────────┘

準拠

       C99, POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.

       double 版の関数は SVr4, 4.3BSD, C89 にも準拠している。

関連項目

       frexp(3), modf(3), scalbln(3)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの
       説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

                                            2017-09-15                                   LDEXP(3)