Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       log, logf, logl - 自然対数関数

書式

       #include <math.h>

       double log(double x);
       float logf(float x);
       long double logl(long double x);

       -lm でリンクする。

   glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):

       logf(), logl():
           _ISOC99_SOURCE || _POSIX_C_SOURCE >= 200112L
               || /* Since glibc 2.19: */ _DEFAULT_SOURCE
               || /* Glibc versions <= 2.19: */ _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE

説明

       これらの関数は x の自然対数を返す。

返り値

       成功すると、これらの関数は x の自然対数を返す。

       x が NaN の場合、NaN が返される。

       x が 1 の場合、+0 が返される。

       x が正の無限大の場合、正の無限大が返される。

       x  が  0  の場合、極エラー (pole error) が発生し、 各関数はそれぞれ -HUGE_VAL, -HUGE_VALF,
       -HUGE_VALL を返す。

       x が負の場合 (負の無限大も含む)、領域エラー (domain error) が発生し、 NaN (not  a  number)
       が返される。

エラー

       これらの関数を呼び出した際にエラーが発生したかの判定方法についての情報は math_error(7)  を
       参照のこと。

       以下のエラーが発生する可能性がある。

       領域エラー (domain error): x が負である
              errnoEDOM が設定される。 不正 (invalid) 浮動小数点例外 (FE_INVALID)  が上がる。

       極エラー (pole error): x が 0 である
              errnoERANGE  が設定される。  0  による除算  (divide-by-zero)   浮動小数点例外
              (FE_DIVBYZERO)  が上がる。

属性

       この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。

       ┌──────────────────────┬───────────────┬─────────┐
       │インターフェース属性      │
       ├──────────────────────┼───────────────┼─────────┤
       │log(), logf(), logl() │ Thread safety │ MT-Safe │
       └──────────────────────┴───────────────┴─────────┘

準拠

       C99, POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.

       double 版の関数は SVr4, 4.3BSD, C89 にも準拠している。

バグ

       glibc 2.5 以前では、 NaN に対して log()  をとると、間違って不正浮動小数点例外 (FE_INVALID)
       が発生していた。

関連項目

       cbrt(3), clog(3), log10(3), log1p(3), log2(3), sqrt(3)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの
       説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

                                            2017-09-15                                     LOG(3)