Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all
名称
merge - 3 つのファイル併合
書式
merge [ options ] file1 file2 file3
解説
merge は、 file2 から file3 への全ての変更を file1 に併合します。 結果は普通 file1 に入り ます。 merge は、原盤に対して別々に施した変更を併合するのに便利です。 file2 を原盤だとし、 file1 と file3 が file2 を変更したファイルとします。 この場合 merge は、両方の変更を併合し ます。 file1 と file3 の両方に共通の行集合の内容が異なっている時、衝突が起こります。 衝突が見付 かった場合、通常 merge は、警告および <<<<<<< と >>>>>>> とで括った衝突を表す行を出力しま す。 典型的な衝突は以下のようなものです。 <<<<<<< file A lines in file A ======= lines in file B >>>>>>> file B 衝突がある場合、ユーザは結果を編集して必要無い方を消去しなければ なりません。
オプション
-A diff3 によって提供されていれば、 diff3(1) の -A 形式をつかって衝突を出力します。 こ れは、 file2 から file3 への全ての変更を file1 に併合し、もっとも冗長な出力をしま す。 -E, -e これらのオプションは、 -A オプションに比べて少ない情報を生成するような衝突形式を指 定します。 詳細は、 diff3(1) を見てください。 デフォルトは、 -E です。 -e を指定す ると、 merge は衝突を警告しません。 -L label このオプションは、 3 回まで指定可能であり、 衝突報告中のファイル名の場所のラベルを 指定します。 すなわち、 merge -L x -L y -L z a b c とすると、実際はファイル a , b , c からの出力ですが、 ファイル x , y , z からできたような出力が作られます。 -p 結果を file1 に上書きするのではなく、 標準出力に出力します。 -q 沈黙モード。衝突に対して警告を出しません。 -V RCS のバージョン番号を出力します。
診断
衝突が無い場合には、 0 で終了します。 1 で終了した場合はいくつかの衝突があり、 2 は何か問 題がおこったことを あらわします。
作者
Author: Walter F. Tichy. Manual Page Revision: 1.6; Release Date: 1999/08/27. Copyright © 1982, 1988, 1989 Walter F. Tichy. Copyright © 1990, 1991, 1992, 1993, 1994, 1995 Paul Eggert.
関連項目
diff3(1), diff(1), rcsmerge(1), co(1).
バグ
テキストファイルの様に、バイナリファイルを併合することは、 普通できません。 しかし、 merge は何がなんでも行おうとします。