Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       runcon - 指定されたセキュリティコンテキストでコマンドを実行する

書式

       runcon CONTEXT COMMAND [args]
       runcon [ -c ] [-u USER] [-r ROLE] [-t TYPE] [-l RANGE] COMMAND [args]

説明

       指定したセキュリティコンテキストで COMMAND を実行します。 セキュリティコンテキストは、完全
       に指定する方法と、 現在もしくは遷移セキュリティコンテキストを元に  変更する  LEVEL,  ROLE,
       TYPE, USER を指定する方法があります。

       -c, -t, -u, -r, -l がどれも指定されていない場合、 最初の引き数が完全なコンテキストとして使
       用されます。 COMMAND より後ろに追加で引き数を指定することができ、 これらは実行するコマンド
       への引き数として渡されます。

       実行が成功するには、コンテキストを注意深く選択しなければならない点に 注意して下さい。

       プログラムを異なるセキュリティコンテキストで実行します。 CONTEXT も COMMAND も指定しない場
       合は現在のセキュリティコンテキストを表示 します。

       長いオプションで必須となっている引数は短いオプションでも必須です。

       CONTEXT
              完全なセキュリティコンテキスト

       -c, --compute
              修正前にコンテキスト移行処理を計算する

       -t, --type=TYPE
              タイプ (親のロールと同じにするために使用する)

       -u, --user=USER
              ユーザ識別情報

       -r, --role=ROLE
              ロール

       -l, --range=RANGE
              レバレッジ

       --help 使い方を表示して終了する

       --version
              バージョン情報を表示して終了する

       GNU coreutils のオンラインヘルプ: <https://www.gnu.org/software/coreutils/> 翻訳に関するバ
       グは    <https://translationproject.org/team/ja.html>    に連絡してください。   詳細な文書
       <https://www.gnu.org/software/coreutils/runcon>  (ローカルでは  info  '(coreutils)  runcon
       invocation' で参照可能)。

作者

       作者 Russell Coker。

著作権

       Copyright  ©  2020 Free Software Foundation, Inc.  ライセンス GPLv3+: GNU GPL version 3 or
       later <https://gnu.org/licenses/gpl.html>.
       This is free software: you are free to change and redistribute it.  There is NO  WARRANTY,
       to the extent permitted by law.

関連項目

       runcon  の完全なマニュアルは  Texinfo  マニュアルとして整備されている。もし、  info および
       runcon のプログラムが正しくインストールされているならば、コマンド

              info runcon

       を使用すると完全なマニュアルを読むことができるはずだ。