Provided by: login_4.13+dfsg1-4ubuntu3.2_amd64 bug

名前

       newgrp - 新しいグループにログインする
       sg - 別のグループ ID でコマンドを実行する

書式

       newgrp [-] [group]
       sg [-] [group [[-c] command]]

説明

       newgrp はログインセッション中に現在のグループ ID を変更するために用いられる。 オプションとして - フラグを
       与えた場合は、 新たにログインしたのと同じ様に環境が再初期化される。  そうでない場合は、現在の作業ディレク
       トリを含めて、 現在の環境は変化しない。

       newgrp  は現在の実グループ ID を、指定したグループに (グループ名を指定しなかった場合は /etc/passwd に記載
       されたデフォルトのグループに) 変更する。 ユーザにはパスワードがなくグループにはある場合、  あるいはユーザ
       がグループのメンバーではなく  グループにパスワードがある場合には、 そのユーザはパスワードの入力を求められ
       る。 グループのパスワードが設定されておらず、 かつユーザがグループのメンバーでない場合は、 アクセスは拒否
       される。

       sg  コマンドは  newgrp と同様に動作するが、コマンドを受け付ける。 このコマンドは /bin/sh シェルで実行され
       る。 コマンドが複数の単語からなる場合は、  sg  の実行元となるであろうシェルのほとんどにおいて、  これらを
       クォートする必要があるだろう。 newgrpsg のもう一つの違いは、 特定のシェルが newgrp を特別に扱う点にあ
       る。 このようなシェルは、自分自身を newgrp が生成した新しい実体と置き換える。このようなことは sg では起き
       ないので、 sg コマンドから戻った際には以前のグループ ID に戻る。

ファイル

       /etc/passwd    - ユーザアカウント情報
       /etc/group     - グループ情報

関連項目

       id(1), login(1), su(1)

著者

       Julianne Frances Haugh <julie78787@gmail.com>

                                                                                                       NEWGRP(1)