Provided by: freewnn-jserver_1.1.1~a021+cvs20130302-8build1_amd64 bug

名称


       uum                 かな漢字変換フロントエンドプロセッサ

形式


       /usr/local/bin/Wnn4/uum [-J|U|S] [-j|u|s] [-h|H] [-x|X]
               [-k uumkey-file] [-c convert-key-file] [-r romkan-mode-file]
               [-D サーバマシン名] [-n ユーザ名]
               [-l 変換行数]

機能


       uum  は、日本語入出力環境を提供するコマンドである。 uum は起動後、初期化ファイルを次の順に
       サーチする。

         1. 環境変数 UUMRC のファイル名
         2. $HOME/.uumrc
         3. /usr/local/lib/wnn/uumrc (デフォルト)

       uum は、インターネットにより別のマシン上のかな漢字変換サーバ jserver(1)と 接続することが可
       能で、負荷の分散を図ることができる。 仮にサーバと接続できなくても uum は起動できる。これに
       より、かな漢字変換サーバ との通信を必要としないオペレーションの使用が可能である。 また、変
       換キーが押された時 jserver と接続できていなければ、自動的に接続を確立 しようとする。

       以下のオプションにより動作を指定する。

       -H      変換 on の状態で立ち上げる。(デフォルト)

       -h      変換 off の状態で立ち上げる。

       -U      pty 側をUJISコードとする。(デフォルト)

       -J      pty 側をJISコードとする。

       -S      pty 側をシフトJISコードとする。

       -u      tty 側をUJISコードとする。(デフォルト)

       -j      tty 側をJISコードとする。

       -s      tty 側をシフトJISコードとする。

       -X      tty のフローコントロールを on にして立ち上げる。(デフォルト)

       -x      tty のフローコントロールを off にして立ち上げる。

       -k uumkey-file
               キーバインド定義ファイルの指定。 省略時は、次の順にサーチする。
                 1. 初期化ファイル uumrc の setuumkey エントリのファイル名
                 2. ファイル名 /usr/local/lib/wnn/uumkey

       -c convert-key-file
               キーコード変換表ファイルの指定。  省略時は、次の順にサーチする。 1. 初期化ファイル
               uumrc      の      setconvkey       エントリのファイル名       2.       ファイル名
               /usr/local/lib/wnn/cvt_key_tbl

       -r romkan-mode-file
               ローマ字仮名変換 (オートマトン(3J_T) のモード定義表ファイルの指定。 ディレクトリ名
               の場合、その下の mode ファイルが対象になる。 省略時は、次の順にサーチする。
                 1. 初期化ファイル uumrc の setrkfile エントリのファイル名
                 2. ファイル名 /usr/local/lib/wnn/rk/mode

       -l 変換行数
               仮名漢字変換に使用する行数(0 < 変換行数 < 画面行数 - 1)を指定する。 省略字は、1。

       -D ホスト名
               仮名漢字変換サーバ(jserver(1_JT))をホスト名で指定する。 省略時は、環境変数 JSERVER
               を見る。それも無ければ、  /etc/hosts  の  jserver のalias を探す。それもなければ、
               UNIX-Domain が指定される。

       -n 環境名
               辞書管理のための環境名を指定する。 省略時は、環境変数 WNNUSER を見る。それも無けれ
               ば uum プロセスの実 UID のオーナー名を取る。

使用上の注意事項


       uum  は、pty を1つ獲得するので、pty が獲得できない場合は、起動できない。 また、初期化ファ
       イル, キーバインド定義ファイル, ローマ字仮名変換のモード定義表  ファイルが見つからない場合
       も起動できない。 辞書管理は、環境名で行われる。

関連項目


       jserver(1), uumrc(4), uumkey(4), cvt_key_tbl(4), オートマトン(3)

                                         28 January 1992                                   UUM(1)