Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       socketpair - 接続されたソケットのペアを作成する

書式

       #include <sys/types.h> /* 「注意」参照 */
       #include <sys/socket.h>

       int socketpair(int domain, int type, int protocol, int sv[2]);

説明

       socketpair()  は、指定されたドメイン domain に指定された種類 type で名前のないソケットの接
       続されたペアを作成する。 protocol が指定されると、このプロトコルを用いる。  これらの引数の
       詳細は socket(2)  を参照のこと。

       The  file descriptors used in referencing the new sockets are returned in sv[0] and sv[1].
       The two sockets are indistinguishable.

返り値

       On success, zero is returned.  On error, -1 is returned, errno is set  appropriately,  and
       sv is left unchanged

       On  Linux (and other systems), socketpair()  does not modify sv on failure.  A requirement
       standardizing this behavior was added in POSIX.1-2008 TC2.

エラー

       EAFNOSUPPORT
              このマシンでは指定されたアドレスファミリーがサポートされていない。

       EFAULT アドレス sv がこのプロセスで使えるアドレス空間を指定していない。

       EMFILE 1プロセスがオープンできるファイルディスクリプター数の上限に達した。

       ENFILE オープンされたファイルの総数がシステム全体の上限に達していた。

       EOPNOTSUPP
              指定されたプロトコルではソケットのペアの作成がサポートされていない。

       EPROTONOSUPPORT
              このマシンでは指定されたプロトコルがサポートされていない。

準拠

       POSIX.1-2001, POSIX.1-2008, 4.4BSD.  socketpair() は 4.2BSD  で登場した。一般に  (System V
       の変種を含めて)  BSD のソケット層のクローンをサポートしている、BSD 以外のシステムと、 互い
       に移植性がある。

注意

       On Linux, the only supported domains for this call are AF_UNIX (or synonymously, AF_LOCAL)
       and AF_TIPC (since Linux 4.12).

       Since Linux 2.6.27, socketpair()  supports the SOCK_NONBLOCK and SOCK_CLOEXEC flags in the
       type argument, as described in socket(2).

       POSIX.1 では <sys/types.h> のインクルードは必須とされておらず、 Linux ではこのヘッダーファ
       イルは必要ではない。  しかし、歴史的には、いくつかの実装 (BSD 系) でこのヘッダーファイルが
       必要であり、移植性が必要なアプリケーションではこのファイルを  インクルードするのが賢明であ
       ろう。

関連項目

       pipe(2), read(2), socket(2), write(2), socket(7), unix(7)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの
       説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。