Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all
名前
getpagesize - メモリーのページサイズを取得する
書式
#include <unistd.h> int getpagesize(void); glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照): getpagesize(): glibc 2.19 以降: _DEFAULT_SOURCE || ! (_POSIX_C_SOURCE >= 200112L) glibc 2.12 から 2.19 まで: _BSD_SOURCE || ! (_POSIX_C_SOURCE >= 200112L) glibc 2.12 より前: _BSD_SOURCE || _XOPEN_SOURCE >= 500
説明
getpagesize() 関数はメモリーページの大きさをバイト数で返す。 ここでいう「ページ」は固定長 のブロックであり、 mmap(2) で実行されるメモリー割り当てとファイルマッピングの単位である。
準拠
SVr4, 4.4BSD, SUSv2. SUSv2 では getpagesize() システムコールは「過去の遺物 (LEGACY)」とさ れており、 POSIX.1-2001 からは外されている。 HP-UX にはこのシステムコールは存在しない。
注意
移植性が必要なアプリケーションでは、 getpagesize() ではなく sysconf(_SC_PAGESIZE) を利用す べきである。 #include <unistd.h> long sz = sysconf(_SC_PAGESIZE); (ほとんどのシステムでは _SC_PAGESIZE の同義語として _SC_PAGE_SIZE を使用することができ る。) getpagesize() が Linux のシステムコールとして存在するかどうかは、そのアーキテクチャーに 依存している。 システムコールとして存在する場合には、カーネルシンボルの PAGE_SIZE を返す。 PAGE_SIZE の値は、アーキテクチャーとマシンモデルに依存する。 一般に、バイナリは、アーキテ クチャーごとに1つのバイナリ配布で済ませるために、 アーキテクチャーには依存しているがマシン モデルには依存していない。 つまり、ユーザープログラムはコンパイル時にヘッダーファイルから PAGE_SIZE を見つけて使用すべきではない。 少なくとも、マシンモデルについても依存性が存在す る (sun4 のような) アーキテクチャーにおいては本物のシステムコールを使用する必要がある。 尚、 glibc 2.0 では、 getpagesize() がシステムコールを使用せず、固定の値を返すために、この 方法は 失敗する。glibc 2.1 では大丈夫である。
関連項目
mmap(2), sysconf(3)
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの 説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。