Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all
名前
addseverity - 新しい重大度 (severity class) を導入する
書式
#include <fmtmsg.h> int addseverity(int severity, const char *s); glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照): addseverity(): glibc 2.19 以降: _DEFAULT_SOURCE Glibc 2.19 以前: _SVID_SOURCE
説明
この関数により、新しい重大度を導入できる。 この重大度は、 fmtmsg(3) 関数の severity 引数 に入れることができる。 デフォルトでは、 fmtmsg(3) 関数は重大度 0-4 (文字列では (none), HALT, ERROR, WARNING, INFO) の メッセージを表示する方法しか知らない。 この addseverity(3) の呼び出しにより、指定された文字列 s に指定された値 severity を付加する。 s が NULL の場 合、数値 severity の重大度が削除される。 デフォルトの重大度のどれかを上書きしたり削除した りすることはできない。 重大度の値は負でない数としなければならない。
返り値
成功した場合、値 MM_OK が返される。 エラーの場合、返り値は MM_NOTOK である。 起こる可能性 があるエラーには、以下のものが含まれる: メモリーを使い果たした。 存在しない重大度またはデ フォルトの重大度を削除しようとした。
バージョン
addseverity() はバージョン 2.1 以降の glibc で提供されている。
属性
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。 ┌─────────────────┬───────────────┬─────────┐ │インターフェース │ 属性 │ 値 │ ├─────────────────┼───────────────┼─────────┤ │addseverity() │ Thread safety │ MT-Safe │ └─────────────────┴───────────────┴─────────┘
準拠
fmtmsg(3) 関数は X/Open Portability Guide に指定されているが、 この関数は指定されていな い。 この関数は System V システムで利用可能である。
注意
新しい重大度は、環境変数 SEV_LEVEL を設定することで追加することもできる。
関連項目
fmtmsg(3)
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの 説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。