Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       copysign, copysignf, copysignl - 数の符号をコピーする

書式

       #include <math.h>

       double copysign(double x, double y);
       float copysignf(float x, float y);
       long double copysignl(long double x, long double y);

       -lm でリンクする。

   glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):

       copysign(), copysignf(), copysignl():
           _ISOC99_SOURCE || _POSIX_C_SOURCE >= 200112L
               || /* Since glibc 2.19: */ _DEFAULT_SOURCE
               || /* Glibc versions <= 2.19: */ _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE

説明

       これらの関数は絶対値が x に等しく、符号ビットが y に等しい値を返す。

       例えば、 copysign(42.0, -1.0)copysign(-42.0, -1.0) はどちらも -42.0 を返す。

返り値

       成功すると、これらの関数は、その絶対値は x に等しく、符号は y に等しい値を返す。

       x が NaN の場合、NaN に y の符号ビットをつけて返す。

エラー

       エラーは発生しない。

属性

       この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。

       ┌─────────────────────────────────────┬───────────────┬─────────┐
       │インターフェース属性      │
       ├─────────────────────────────────────┼───────────────┼─────────┤
       │copysign(), copysignf(), copysignl() │ Thread safety │ MT-Safe │
       └─────────────────────────────────────┴───────────────┴─────────┘

準拠

       C99,  POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.  この関数は IEC 559 で定義されている (また IEEE 754/IEEE
       854 では付録で推奨関数として定義されている)。

注意

       浮動小数点形式が IEEE 754 準拠でないアーキテクチャーでは、 これらの関数は負の 0 を正として
       扱うことがある。

関連項目

       signbit(3)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの
       説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。