Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20131015+dfsg-2_all bug

名前

       ln - ln 8.16 のマニュアルページ

書式

       ln [OPTION]... [-T] TARGET LINK_NAME   (1番目の形式)
       ln [OPTION]... TARGET                  (2番目の形式)
       ln [OPTION]... TARGET... DIRECTORY     (3番目の形式)
       ln [OPTION]... -t DIRECTORY TARGET...  (4番目の形式)

説明

       1番目の形式では  TARGET に対する LINK_NAME という名前のリンクを作成します。 2番目の形式では TARGET に対す
       るリンクを現在のディレクトリに作成します。 3番目と4番目の形式では、各 TARGET  に対するリンクを  DIRECTORY
       の作成します。 デフォルトではハードリンクが作成されます。--symbolic を使用すると シンボリックリンクが作成
       されます。 デフォルトでは、作成先 (新しいリンクの名前) は存在していてはいけません。  ハードリンクを作成す
       る場合は TARGET が存在しなければ いけません。シンボリックリンクは任意のテキストを保持することが出来ます。
       後でシンボリックリンクを辿る際に、相対的なリンクは親ディレクトリに対する ものとして解釈されます。

       長いオプションに必須の引数は短いオプションにも必須です。

       --backup[=CONTROL]
              対象ファイルが存在する時にバックアップを作成する

       -b                          --backup と同様だが引数を取らない

       -d, -F, --directory
              スーパーユーザがディレクトリに対するハードリンク  を作成することを許可する。(備考:  スーパーユーザ
              であってもシステムの制限で失敗することがある)

       -f, --force
              対象ファイルが存在する時に削除する

       -i, --interactive
              対象を削除するかどうか確認メッセージを表示する

       -L, --logical
              TARGET がシンボリックリンクの場合リンクを辿る

       -n, --no-dereference
              対象がディレクトリに対するシンボリックリンクの場合 通常ファイルに対するリンクとして扱う

       -P, --physical
              シンボリックリンク自体へのハードリンクを作成する

       -r, --relative
              リンクの場所からの相対パスのシンボリックリンクを作成する

       -s, --symbolic
              ハードリンクの代わりにシンボリックリンクを作成する

       -S, --suffix=SUFFIX
              バックアップ接尾辞を SUFFIX にする

       -t, --target-directory=DIRECTORY
              DIRECTORY にリンクを作成する

       -T, --no-target-directory
              常に LINK_NAME を通常ファイルとして扱う

       -v, --verbose
              リンクを作成した時にファイル名を表示する

       --help この使い方を表示して終了する

       --version
              バージョン情報を表示して終了する

       --suffix  も環境変数  SIMPLE_BACKUP_SUFFIX も設定されていない場合、 バックアップ接尾辞は '~' になります。
       バージョン管理方法は --backup オプションや VERSION_CONTROL 環境変数で  選択できます。以下の値を指定できま
       す:

       none, off
              バックアップを作成しない (--backup を付けた時でも)

       numbered, t
              番号付きバックアップを作成する

       existing, nil
              番号付きバックアップがあれば番号付き、なければ simple で作成する

       simple, never
              常に簡易バックアップを作成

       -s を使用した時は -L および -P は無視されます。それ以外の場合、TAREGT が シンボリックリンクの場合は最後に
       指定したオプションが効果を持ちます。 デフォルトは -P です。

作者

       作者 Mike Parker および David MacKenzie。

バグの報告

       ln  のバグを発見した場合は  bug-coreutils@gnu.org  に報告してください。  GNU  coreutils   のホームページ:
       <http://www.gnu.org/software/coreutils/>           GNU          ソフトウェアを使用する際の一般的なヘルプ:
       <http://www.gnu.org/gethelp/> ln の翻訳に関するバグは <http://translationproject.org/team/ja.html> に連絡
       してください。 完全な文書を参照する場合は info coreutils 'ln invocation' を実行してください。

著作権

       Copyright  ©  2012  Free  Software  Foundation,  Inc.   ライセンス  GPLv3+:  GNU  GPL  version 3 or later
       <http://gnu.org/licenses/gpl.html>.  This is free software: you are free to change and  redistribute  it.
       There is NO WARRANTY, to the extent permitted by law.

関連項目

       link(2), symlink(2)

       ln  の完全なマニュアルは Texinfo マニュアルとして整備されている。もし、 info および ln のプログラムが正し
       くインストールされているならば、コマンド

              info ln

       を使用すると完全なマニュアルを読むことができるはずだ。