Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20131015+dfsg-2_all bug

名前

       mkfifoat - ディレクトリファイルディスクリプタからの相対位置に FIFO (名前付きパイプ) を作る

書式

       #include <fcntl.h> /* AT_* 定数の定義 */
       #include <sys/stat.h>

       int mkfifoat(int dirfd, const char *pathname, mode_t mode);

   glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):

       mkfifoat():
           glibc 2.10 以降:
               _XOPEN_SOURCE >= 700 || _POSIX_C_SOURCE >= 200809L
           glibc 2.10 より前:
               _ATFILE_SOURCE

説明

       mkfifoat()  システムコールは、この man ページで説明している違いがある以外は、 mkfifo(3) と
       全く同じように動作する。

       pathname で指定されるパス名が相対パス名である場合、 ファイルディスクリプタ dirfd  で参照さ
       れるディレクトリからの相対パス名として解釈される  (mkfifo(3)  では、相対パスは呼び出し元プ
       ロセスの カレントワーキングディレクトリからの相対パスとなる)。

       pathname  が相対パスであり、かつ  dirfd  が特別な値  AT_FDCWD  である場合、  pathname   は
       (mkfifo(3)   と同じように) 呼び出し元プロセスの カレントワーキングディレクトリからの相対パ
       ス名として解釈される。

       pathname が絶対パスである場合、 dirfd は無視される。

返り値

       成功した場合、 mkfifoat()  は 0 を返す。 エラーの場合、-1 が返されて、 errno  にはエラーを
       示す値が設定される。

エラー

       mkfifo(3)  と同じエラーが mkfifoat()  でも起こる。 mkfifoat() では、その他に以下のエラーが
       起こる:

       EBADF  dirfd が有効なファイルディスクリプタでない。

       ENOTDIR
              pathname  が相対パスで、かつ  dirfd  がディレクトリ以外のファイルを参照するファイル
              ディスクリプタである。

バージョン

       mkfifoat()   は  glibc  のバージョン  2.4  で追加された。  このシステムコールは、 カーネル
       2.6.16 以降の Linux で利用できるようになった mknod(2)  を使って実装されている。

準拠

       POSIX.1-2008.

注意

       mkfifoat()  が必要な理由については、 openat(2)  を参照すること。

関連項目

       openat(2), mkfifo(3), path_resolution(7)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.54 の一部  である。プロジェクト
       の説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。