Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20131015+dfsg-2_all bug

名前

       mkfifo - FIFOスペシャルファイル(名前付きパイプ)を作成する

書式

       #include <sys/types.h>
       #include <sys/stat.h>

       int mkfifo(const char *pathname, mode_t mode);

説明

       mkfifo()  は名前 pathname を持つFIFOスペシャルファイルを作成 する。FIFOの許可モードは mode で指定され、プ
       ロセスの  umask  によって通常の方式で変更を受ける: 作成されたファイルの許可 モードは (mode & ~umask) とな
       る。

       FIFOスペシャルファイルはパイプに似ているが、作成のされ方のみが異なって いる。FIFOスペシャルファイルは名前
       のない通信路ではなく、 mkfifo()  の呼び出しによりファイルシステムの中に加えられる。

       ひとたびこのようにしてFIFOスペシャルファイルが作成されると、通常のファ イルと同じように、どのプロセスから
       でも読み出し、書き込み用にこれをオー プンすることができる。ただし、これに対する全ての入出力操作に先立って
       その両端がオープンされている必要がある。FIFOを読み出し用にオープンする     と、通常他のプロセスによって同
       じFIFOが書き込み用にオープンされるまでブ   ロックされ、逆の場合も同様である。  FIFOスペシャルファイルをブ
       ロックせずに扱う方法については fifo(7)  を参照のこと。

返り値

       成功した場合 mkfifo()  は 0 を返す。 エラーの場合 -1 を返す (また errno が適切に設定される)。

エラー

       EACCES pathname の中のディレクトリの一つに対し検索(実行)許可がない。

       EDQUOT ディスクブロックか inode がそのファイルシステムのユーザクォータに達していた。

       EEXIST pathname がすでに存在する。 これには pathname がシンボリックリンクである場合も含まれる (シンボリッ
              クリンクがリンク切れか (dangling) どうかは関係ない)。

       ENAMETOOLONG
              pathname  の長さが  PATH_MAX  を超えているか、個々のファイル  名部分の長さが  NAME_MAX  を超えてい
              る。GNUシステムにおいては、ファ イル名の全体の長さに対しては制限は課せられていないが、ファイルシス
              テム によっては各部分の長さに制限のある可能性がある。

       ENOENT pathname 中のディレクトリ部分が存在しない、 もしくはリンク先の無いシンボリックリンクである。

       ENOSPC ディレクトリまたはファイルシステムに新規ファイルを作成する余地がない。

       ENOTDIR
              pathname 中のディレクトリ要素が、実際にはディレクトリでない。

       EROFS  pathname が読み取り専用のファイルシステムを指している。

準拠

       POSIX.1-2001.

関連項目

       mkfifo(1), close(2), open(2), read(2), stat(2), umask(2), write(2), mkfifoat(3), fifo(7)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.54 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告
       に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

GNU                                                2013-01-27                                          MKFIFO(3)