Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20131015+dfsg-2_all bug

名前

       pthread_attr_setdetachstate,   pthread_attr_getdetachstate   -  スレッド属性オブジェクトの
       detach state 属性の設定/取得を行う

書式

       #include <pthread.h>

       int pthread_attr_setdetachstate(pthread_attr_t *attr, int detachstate);
       int pthread_attr_getdetachstate(pthread_attr_t *attr, int *detachstate);

       -pthread でコンパイルしてリンクする。

説明

       pthread_attr_setdetachstate() 関数は、  attr  が参照するスレッド属性オブジェクトの  detach
       state  属性を detachstate で指定された値に設定する。 detach state 属性により、スレッド属性
       オブジェクト attr を使って 作成されるスレッドが、 join 可能な状態で作成されるか、 detached
       (切り離された) 状態で作成されるかが決定される。

       detachstate には以下の値を指定できる。

       PTHREAD_CREATE_DETACHED
              attr を使って作成されるスレッドは detached 状態で作成される。

       PTHREAD_CREATE_JOINABLE
              attr を使って作成されるスレッドは join 可能な状態で作成される。

       新規に初期化されたスレッド属性オブジェクトの    detach   state   属性の   デフォルト設定は
       PTHREAD_CREATE_JOINABLE である。

       pthread_attr_getdetachstate() は、 スレッド属性オブジェクト attr の  detach  state  属性を
       detachstate が指すバッファに入れて返す。

返り値

       成功すると、これらの関数は 0 を返す。 エラーの場合、0 以外のエラー番号を返す。

エラー

       pthread_attr_setdetachstate() は以下のエラーで失敗する場合がある。

       EINVAL 無効な値が detachstate で指定された。

準拠

       POSIX.1-2001.

注意

       detached  状態のスレッド、join 可能状態のスレッドの詳細については、 pthread_create(3) を参
       照。

       join  可能状態で作成されたスレッドは、最終的に  pthread_join(3)  を使って  join   するか、
       pthread_detach(3) を使って切り離すか、 のどちらかを行うべきである。

       detached   状態で作成されたスレッドのスレッド   ID   を指定して、   pthread_detach(3)   や
       pthread_join(3) を後から呼び出すのは エラーである。

       pthread_attr_init(3) を参照。

関連項目

       pthread_attr_init(3), pthread_create(3), pthread_detach(3), pthread_join(3), pthreads(7)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.54 の一部  である。プロジェクト
       の説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。